僕は生活保護を受けている。10万円を受け取って良いのか悪いのか。それとも死ぬべきか。

リハビリ仕事をしているので、毎月の支給額は1万円くらいになりますが、僕は未だ「生活保護受給者」です。
リハビリ仕事の収入は13万くらい。
そこから控除をされて、毎月1万程度を札幌市から支給され、また医療費の面倒も見てもらっています。
NHKの受信料も免除されています。
ただ、身体障害者手帳を貰うほどではないのですが。

何故かと言えば「まだ独り立ちできるほどには回復していない」からです。
ひぃひぃ言いながら、また体調の悪い時は休みながら「働くスタミナ」をつけていっている途中だからです。

親族いるだろ?頼れよ。

妹は嫁ぎましたし、子どもたちで今が一番大変な時期です。
母もパート先が緊急事態宣言の影響で休店となり収入が途絶え、リモートワークの妹夫婦の子どもたちの世話をするので大変なんです。

金なんかないんです。

例えばそこに僕が帰るとしましょう。
妹夫婦や母の生活により大きな負担を強いることになります。
70歳目前の母。
まだ幼児の姪たち。
妹や義理の弟。
全てに負担をかけてしまうのです。
そうすると、みんな共倒れになってしまうのです。
僕一人のせいで。

だから、僕は帰ることができないのです。
しっかりと働くスタミナをつけない限り。

うつは2度目。パニックは初回。
ちゃんと治さないと、スタミナをつけないとならないのです。
うつの1度目が治ったと「思っていたとき」は、実はその反動でしか無く、また強烈な焦りもあり、結果としてパニック障害も引き連れて戻ってきてしまったので。

慎重にならざるを得ないんです。
給料の額だけならひとりでも食っていけるじゃんと言われましょうが、毎朝が不安でたまらないのです。
今日の体調で最後まで働けるか、パニックが起きにくいのか起きやすいのか。
目が覚めて強く考えるのはそこです。
今のリハビリ職場は理解してくれているので、本当に助かっています。
ただ、今月末で契約満了。
また仕事を探さねばいけないわけですが、このご時世、雇ってくれる会社なんかありません。

仕事そのものの自信はあります。
苦手だった電話の仕事をこなせるようになりましたし、インバウンドの業務なら難なくこなせるレベルまで成長できたと感じでいます。

だけど、カラダやココロが追いつかず。
トイレまで這いつくばる朝もありますし、業務中にパニックの発作に見舞われることだって多々あります。
当日に休むことに理解をしてくれている今の職場には感謝しかありません。
その中で、また、これ以上壊れないように見極めながら、僕は生きているのです。

生活保護の申請は、僕の場合、すんなりと通りました。
2度目のとき。強い自死願望が渦巻き、いのちの電話で札幌市東区役所の家庭生活相談を窓口を知り、ギリギリの状態で駆け込んだのです。
その際に生活保護を受けてみてはどうだ、という経緯があり、今も有り難いことに生きさせてもらっています。
それは運が良かったのかどうかわかりませんが、ケースワーカーの人に理解してもらえたからこそ、今こうして書く行為ができているわけです。

そうじゃなかったら。
とっくの前に、僕はこの世からオサラバしていたことでしょう。
まあ、最近もあまり調子は良くないですが。

で、新型コロナウイルスの影響による1人一律10万円の給付金。

僕はその10万円に希望を持っています。

去年末に買ったばかりで壊れたPCを買い直せるのでは。
仕事が無くなる5月以降でも食っていけるのでは。
誰かに会って社会的疎外感から抜け出せるのではないか。
僕の人生がいい方向に向かうのではないか。
そんな希望です。

でも、それは違うと思っている自分もいます。

僕はあくまでも「人様の税金で生かさせれもらっている身」なので、貰わないのが仁義じゃないかと。
拒否することでヨノナカに筋を通すのではないかと。
10万円だけども、僕が貰わないことで誰かが助かるかもしれない。
そう思っているのも事実だったります。
僕の生活なんか、僕の存在なんか、たかが知れていますから。
僕が死んだところで肉親や友人は悲しむでしょうけど、それ以外の大勢にとっては全く関係のない、意味のない命ですので。
そんな価値のない命を10円万という大金を払ってまで救われるのは、ヨノナカのあるべき姿なのか。

そんなことを考えてみたりします。

たった10万円。されど10万円。

正直言うと、ものすごく欲しいです。
この暗澹たる生活を抜け出せるキッカケになるかもしれないから。
正直言うと、ものすごく欲しくないです。
この暗澹たる生活をより苦しめるキッカケになるかもしれないから。

後者に傾きつつある自分自信のバランスを取ることに必死です。
死ぬ気で死に行く自分を押さえつけています。

どうすれば、みんなが幸せになれるんだろう。

わかんないよ。