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8月5日の日記「トークの押し引きを考える」

 相も変わらず、何も書くことない1日だったぜ……なんて思い、神に縋る思いで質問箱を覗いたところ、いるじゃん、神。来てるじゃん、質問。いやあ、本当に嬉しいし、ありがたいですねえ。今度もし、僕に会うことがあれば、「あの質問したの俺なんですよ」って言ってくださいね。そうしたら、5万円までは出しますので。神への供物と思えば、むしろ安いものだ。


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 このテーマ、前提を間違えるとかなり大変なことになりますね……。

 たぶんこのテーマを送ってくれたのは、僕が関西出身だと知っている人だと思います(正確には違いますけど)。かつ、僕と喋ったことがある人ですよね。そうじゃないと、このテーマで書けってならないでしょう。

 ……ここまではいいんですが、問題は「……じゃあ、どっち?」ってことです。これは僕自身が「関西出身でトーク力が高い人」の立場で話していいやつ? ダメなやつ? どっちなの? 確かに、いろんな人から「野村ってめちゃくちゃ喋るよな」と(時に呆れた顔で)言われるし、自分のトークで笑いを取ったことがないと言えば、それは嘘になります。高校時分は、3年連続で「クラスの面白い人ランキング」1位獲りましたんで。これはもうね、客観的事実だからしょうがないんです。これから、万が一僕のことをつまらないと思った方は、僕の面白さじゃなく自身の感性を疑ってください。

 ……過去の栄光に縋ることで、自分を奮い立たせることに成功。とはいえ、僕がこれから「なぜ僕が、スーパーオモロトークでオーディエンスを爆笑の渦に叩き込めるようになったかといいますと……」なんて語ったとして、後になってこのテーマが「野村さんって、なんであんなに話面白くないんだろう……? 関西出身の人ってトーク力高いイメージなのにな……」的なニュアンスのものだとわかったら、あれですよ。速やかに自殺させていただきます。でも、こうやってウダウダ言い続けてもしょうがないので、とりあえず仮に、仮によ? 僕のトーク力が低くないという前提で、話を進めさせていただきたく……。

 

 さて、関西で育つとトーク力が高まるのか、というテーマだが、少なくとも僕が喋るときに意識していることと、関西の人の喋り方は、真逆に近いスタイルだと思っている。

 関西の人の喋り方からは、「今から面白い話しますよ……!」感が聞き手にけっこう伝わってくる。それで本当に面白いことが言えたらクソかっけえし、そういう話の雰囲気が笑いを誘う場作りにもなるだろう。ただ、デメリットも大きい。グイグイ行くことで、笑いのハードルを上げてしまったり、逆に引かれてしまう危険もある。だから関西の人の喋り方は、ハイリスクハイリターンのストロングスタイルだ。

 そして小心者の僕に、関西人のパワーで押し切る話し方は合わなかった。そこで僕が意識し始めたのは、できるだけ落ち着いた口調のまま、自然な繋ぎ目でウケ狙いの発言をすることである。拾われたら静かなトーンとのギャップで笑いは増強されるし、スルーされても普通に会話してただけ感を出すことができる。そもそも打席に経った回数を誤魔化し、相対的にウケの打率を上げるっていう戦法。関西が押しのトークなら、俺のは引きのトークスタイルだ。笑いが取れたときも、そこでグイグイ行くと流れに水を差すかもしれないため、喜びを噛み殺し平然とした表情を作るのがコツだよ。……こんなん、自分で解説して恥ずかしくないの? やはりこれ以上恥を上塗りする前に、速やかにセップークすべきでは? 


 ……さて、以上の恥ずかしい解説の通り、僕の話し方と関西の人の話し方はだいぶ違うと思っている。しかし、僕がこのような話し方を意識し始めたのは、関西の強引なノリが苦手だったのが原因だ。だからある種僕のトーク力は、関西が反面教師(?)になることで高められたのかもしれないね。

 あとはシンプルに、関西の方が笑いに敏感で、面白いこと言いたいって価値観が強いのもありそう。個人的にトーク力も、ある地点までは意識や努力の問題だと思っています。相手の顔色を見て話題を切り替えるとか、面白いフレーズを覚えておくとか。そう思うと、笑いの意識が高い関西では、自ずとトーク力も磨かれるのかもしれません。


 以上、三重出身の人間からの意見でした。三重を関西にカウントしたら、本物の関西人の方にしばかれるでしょうね。僕は正直、自分のことを関西人だとは思ってないけど。地域的な面でもそうだし、精神的な面でもそうだ。一応、阪神ファンではあるけどね。でも野球でいうと、三重は確か甲子園では東日本扱いだったな。



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 故障していたと思ってたエアコンが息を吹き返したため、家にいるときは基本的にエアコンをつけっぱだ。真夏なのに毛布にくるまって、気持ちよく寝れる。しかし明け方、ちょっと寒いかも、とエアコンを切ると……もうね、切った瞬間。切った瞬間から暑くなんのよ。5分も経たずに体が火照って、エアコンの快適さを知っているから尚更、寝付ける気がしない。しゃあなしに、立ち上がってエアコンを再点灯する(皆さんご存知、うちのエアコンはリモコンが効かないので直でスイッチ押すしかない)。まだ朝だというのに、一瞬で部屋を蒸し焼きにする夏の暑さにはドン引きだ。エアコン、本当に夏の終わりまで待つんかな。ちょっと前は、スイッチ5回押してやっと点くみたいな鈍さだったけど、最近は一発で動くようになった。でもこれは、エアコンが調子を取り戻したんじゃなく、俺がスイッチ押すのが上手くなっただけなんだよな……。もしエアコンが完全に終了したら、また扇風機でぬるい風を浴びる生活に逆戻りだ。ただ幸い、扇風機はまだ「中」までしか使ったことがない。まだもう一段階変身を残しているわけから、たぶん大丈夫っしょ!

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