7月3日の日記「オモオモの実を食べて、全身オモシロ人間になりたい」

　7月3日、完全に昨日だな。今まで、日を跨いだ深夜に書いたり、次の日の午前中に書いたりしたことはあったけど、これはもう完全に昨日ですね。まあ、ルール上はなんら問題ないんですけども。7月3日にあったことを書けば、書いた日が明日だろうと1週間後だろうと半年後に書いたことたまろうと、その「日」のことを「記」せば是即ち7日3日の「日記」也。……まあ過去の日記では、「その日起こったことじゃない、過去の事例を書いたとしても、その日に書けばその日の日記じゃい！」みたいなことを言っていたので、とんだ自己矛盾野郎ではありますが。まあ、そこらへんのルールは自分の都合の良いように解釈するからいいとして(？)も、普通に昨日の日記を書こうとして問題なのは、昨日のことを思い出せないんだよな。取り立てて取り上げるようなことがなかった平々凡々な日は、特に(つまり毎日ですね)。ほんと、自分の生活の重箱の隅をつついてなんとか日記を成立させてるから、そういうことは時間が経つとすぐ忘れちゃう。……というか、思い出すという行為に使うパワーがでかくて、そのだるさに負けて思い出すこと自体を放棄しちゃう。ただ、今回日記を放置したのは(正しくない意味での)確信犯的行為で、まあ明日土曜やし二本書けるっしょ、という気持ちで積極的寝落ちしたわけだかは、その代償は甘んじて受け入れましょう。じゃあ、2020年7月3日にタイムスリップしますか〜。

　昨日は朝早く(当社比)、家を出たときは本当に心身がダルくて世界の全てを呪っていたけれど、エンジンをかけるのが早かった分昼飯時の調子はけっこうよかったね。昼休みをピークに持っていく調整は社会人としてはいかがなものかとおもうけれど。飯もちゃんと食えたし、トークもそれはもうキレッキレでしたよ。1番ウケたのはアレかな、「関ジャニ∞は8人体制すら維持できないのにインフィニティを掲げるなんて奢りが過ぎた。最初から∞を縦にして、もっと謙虚にやっていくべきだった」って言ったやつかな(もちろんおジョークでございますから、関ジャニファンの紳士淑女の皆様、くれぐれも武器は置いてくださいまし)。

　こういうウケたことを思い返して、あまつさえ書き留めて悦に浸るというのは、人間としてはとても気持ちが悪い。でも、面白い人間になるためには、そういうことが必要だと思うんですね。面白いって言ってもアレですよ、ベンチャー的な「なんか面白いことやりましょうよ！」のオモシロじゃなく、普通にユーモアの方のオモシロね。

　その瞬間瞬間で面白いことを思いつき笑いを取れるのは、ほんの一握りの才能を持ちしものだけだ。では、僕たち凡人は、令和の爆笑王、super omoro human、オモオモの実を食べた全身オモシロ人間にはなれないのだろうか？　……結論としては、まあ、無理でしょうね。そもそも全身オモシロ人間って何ですか？　でも、「こいつちょっとオモロいやつやんけ」って周りから思われるくらいの人間になら、頑張ったらなれるんじゃないかと思っている（というか、思いたい）。そのために個人的に大事だと思っているのは、前もって引き出しを増やしておくことだ。だって、即興で面白いこと言うのはめちゃムズだし、リスキーだから。日常的に、自分が面白いと感じた話題や言い回しを覚えておいたり、こういうシチュエーションでこういうこと言ったら面白いんじゃないか？　と考えておいたりする。そんでもってそれをちょこちょこ人に実践し、ちゃんとウケたやつを自分の中の「これはウケる」フォルダに保存しておいて、適切な場面で引き出し、応用するのである。僕のような凡人は、こうした日頃の準備やトライ&エラーの積み重ねと、引き出しを開けるタイミングと取り出すもののチョイスの精度を上げることでしか、面白くなる方法はない（こたあないと思うけど）。たまに特定のフレーズが気に入ってしまい何度も口にしていると、「お前いつもそれ言ってるな笑」と言われたりするけど、そのときはすぐさま自殺すればいいだけなのでなんら問題もないし。関ジャニのくだりは、引き出しの中に入れられるかな。ただ、ウケるというのはタイミングやシチュエーションも重要で、全然違う状況でねじ込んでも失敗する。そういう意味では、あんま汎用性はないかもな。あと、「1年ごとにちょっとずつ8を横にしていけばよかった」みたいなこと追加で言えたらな……と後悔もしている。何事だって、オモロだって、こういう振り返りをちゃんとして、次に繋げるのが大事なのよ。ただ、思い出したり反省したり、それをメモったり、というのはまだ人間としてめちゃキショなだけで済むけど、それをわざわざ人の目に触れる場所で開示するのは本格的に終わってるのでは、とも思う。でも、日記で書くことないんだからしょうがないよね。……これ、言うほど日記か？

　帰り道にスーパーに寄って、商品携えレジに並んでいるとき、「……あれ？　俺、今金持ってなくね？」と思い、あわてて列から離れて財布を確認したら、案の定100円以下の小銭しかなかった。金ないのに一旦レジに並んでる時点で、記憶ガバガバ野郎だと思われるかもしれないけど、自己評価としては「ちゃんと会計する前に思い出した俺、記憶力良(よ)〜！」って感じなんだ。みんなの評価はどうお？