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LAST REASON 3

僕を救ってくれたのは、間違いなく彼女だった。
彼女と時間を共にするようになって、僕は初めて自分自身を肯定出来るようになった。

「自分という存在を、誰かが必要としてくれるということ」

それは紛れもなく「幸せとは何なのか?」という問いに対する答えの一つだと思う。

彼女と一緒に過ごした時間は幾つもの永遠で溢れていた。

思い出そうとして思い出すのは、夕日の差し込むキッチンとか日曜の昼下がりだとか、そんな風景だ。

「ありふれた時間」というものが、いちばん特別だったのだきっと。

            ☆

彼女が僕にくれたのは、「自分を肯定する」ということだったのだと思う。

いつまでも僕自身が自分自身のことを否定し続けていたら、それはつまり彼女が僕にくれたものを否定してしまうということと同じなのだきっと。

だからもう浴びるようにお酒を飲むのはやめて、また歩き出そう。

彼女が僕を愛してくれたように、僕もまた自分自身を愛せるように。

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