音楽とサブスクリプション

僕は相も変わらず昼間から飲んだくれていた。

傍らにはもちろん近所のスーパーの1本300円のワイン。
そして今日はほうれん草とベーコンを買ってきた。
以前サイ○リヤで食べたほうれん草のソテーがあまりにも赤ワインと相性が良かったから、自宅でも作ることにしたのだ。

ウチの近所のスーパーはすこぶる品ぞろえと価格がよい。

結局今日買ったほうれん草は、おつまみ用のソテーが二回分くらいできる量で128円。
ベーコンは130gくらいで120円くらい。
まあ、ベーコンの量なんて問題じゃない。
ショートケーキのイチゴみたいなもんだ。なくても問題ない。
でも、ほんの少しでも添えられていたら嬉しい。そういう存在なのだ。

何が言いたいって、無駄遣いはしませんよ~、という話。

で、ほうれん草をかごに入れた視界の隅に飛び込んだ一品。


「大根の葉っぱ 29円」

これは・・

救世主の登場の予感だ。
すこし遅れて登場するところもいいね。

なんだかんだほうれん草だって128円なのだ。
ミュージシャンという名のニー○にはそれなりの攻撃力がある。

しかしこの「大根の葉っぱ」は、
「ほうれん草の倍以上入っていてなおかつ29円」だ。

そして見た目もほぼ同じ。
キャベツとレタスよりも近しい見た目をしている。

エレクトリックギターに例えるならば、
ほうれん草がフェ○ダーなら、大根の葉っぱはバッ○ス。

つまるところ、甲乙つけがたい間柄なのだ。
違うところといえばネームバリューくらいなもの。

嬉々として僕は29円の大根の葉っぱをカゴに入れた。


そして僕は自宅に戻る。
ようやく本題だ。

せっかくのニート生活。
やりたかったことをやる予定だ。

今回のそれは・・
「昼間からワイン片手に、spotifyでラルクのアルバム全聴き」だ。

僕が高校生の頃なんかは、もちろんアルバムを買えば3000円だし、レンタルしたって一枚400円くらいはかかる。


3000円のアルバムを買うために数時間のアルバイトをする必要はもうなくなった。


これに対していろんな意見や考え方があると思う。

僕はこのことを、「すべての人に平等に与えられた未来への切符」と捉えようと思う。

図書館というものがすべての人に対して開かれていることは、「たとえどんなに貧乏でも、東大に行ける可能性は開かれていること」と同義だと僕は思う。

そしてサブスクリプションでの音楽の旅には予算の制限がない。
まさに「自由への招待」。


もうすぐ僕自身の、人生最高の作品が完成する。

どう考えてもビッグマネーは望めないだろう。
でも・・図書館の片隅にひっそりと並んでいる僕の・・僕らの作品がいつか誰かの手によって開かれて、その人の人生の一部になれる日が来るとしたら・・??


それ以上の幸せなんてないと、僕は思うんだ。





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