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短編映画「ザ・ディスティニー」主演 長坂 一哲さん special interview(中編)

Q7.ご自身の youtube 動画(情熱大陸) の中で、「(自分の可能性を自分自身で) 1% 信じることが出来た」とおっしゃっていましたね。(https://youtu.be/E5B9NwIpPag)
自分の可能性を信じることが出来ずに、挑戦することを畏れたり諦めたりしてしまう人も多いはずです。
長坂さんが自分の可能性を「 1 %信じることが出来た」のはなぜなのでしょうか?

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A.実際に挑戦してみないと分からないことが沢山あるかと思います。挑戦して課題が見つかり、それでもやりたいから突き進み、その結果を冷静に判断してみたら1%の可能性を信じれました。

長くなりますが1%信じれるまでの自分の場合の話をさせて頂きます。15歳の時に木村拓哉さんに憧れて芸能界を目指し、俳優の養成所に通い主に舞台を学びました。必ず木村さんみたいなスターになれると信じていましたが、今から考えると勘違いでかなり恥ずかしいです(笑)
20歳の時に上京して映像に活かせる演技のワークショップに約2年間、毎週、通いました。そこのワークショップで自分の才能のなさを実感しました。受講生と一緒に演技をしてて、相手の凄さに自分が嫌になりました(笑)受講生の中には既に活躍されている方もいて、その方々と自分を比較すると僕は芸能界でやっていけるのだろうかと疑問でした。
ですがその中でアドバイスをもらい、自分の良さ(個性)も発見できました。ただその良さを発揮する為には、習得する時間が掛かります。その約2年間でまずは一度演技の変な癖を無くし、それが出来るようになってから徐々に個性を出すトレーニングをしました。
その後ある方のアドバイス「監督にその演技もアリだと思わせるところまで持っていけたら勝負できるね」の言葉を僕は目指すことにしました。
自分の個性を作品と共存させることです。
そのレベルまで持っていけない限り僕は俳優としてやっていけないことに気付いたからです。
早く売れたい気持ちでかなり焦りましたが、その独自の持ち味で勝負できるやり方の構築の為に、毎年課題を決めて、あえて今年は映像作品、今年は舞台作品に集中してと己の感覚と相談しながら試行錯誤しました。
全く毛色の違う作品、真面目な青年の役から変態の役まで幅広く経験させて頂き、現場によって通用する演技の質の違いを肌で感じていきました。
もちろんボロクソに言われる事もあります。失敗も沢山あります。僕はエリートではなく落ちこぼれです。ただ良さが発揮できた時、ハマった時は、周りからの評価も良かったです。段々と良さを発揮できる確率が少しづつ上がってきて、中には自分のことをとても気に入ってくださる方に出逢いました。時間が掛かっても、自分が目指したものを1人2人3人と高評価してくださる方が着実に増えていきました。
自分より演技の技術が高い方は沢山いらっしゃいます。残念ながら僕には才能がないです。でも僕は年数を重ねるごとに俳優が好きになっていってたんです。憧れから、実際に経験して俳優が面白くなっていきました。
ですが30歳を前にして俳優を辞めようとした事があります。自分の中で30歳までに結果が出なければ辞めようと思っていたので。
最後の舞台だと思って出演した作品が演劇祭でグランプリを受賞し、再演が決まりました。そのおかげで僕は俳優を続けることが出来ました。感謝と同時になんか不思議な気持ちでした。「俳優を続けていいんだ」勝手ながらそう思える自分がいました。
こういう経験があって、30歳の時に1%の売れる可能性を信じることが出来るようになったんです。
これがまた不思議なもので自分の可能性を信じる事が出来ると、なんと自分の可能性に期待してくださる方と出逢うんですね。
そして期待してくださった事が現実になりテレビ出演も叶いました。
もちろんこれからも一生演技を磨いていかないといけません。そして、それと同時に大事なことが人間力を磨くことだと思っています。それが僕の大きな課題です!
己の弱さと向き合い成長していくこと、乗り越えた先に僕は必ず売れていると信じています。



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