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レコード・マン -記録する人-/Taishi Nomura

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「記録の存在しない街、トーキョー」に送り込まれた一人の男。仕事のなかった彼は、この街で「記録」をつけはじめる。そして彼によって記された「記録」が、「まだ何者でもない人々」の未来を… もっと読む
「それでもなお、未来を信じる人たちへ」 (1000円という値段をつけてはいますが全て無料で読むこと… もっと詳しく
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#小説

トーキョー・パラレルワールド あとがき

 まずはこの「トーキョー・パラレルワールド」を最後まで読んでいただき、本当にありがとうご…

パラレルワールド 48(最終話)

            ☆  何処からか、いつの間にかやってきたフェスティバ…

パラレルワールド 47

2019年10月 東京 西荻窪    僕は週末の賑わいを見せるライブハウスの椅子に腰かけて、ス…

パラレルワールド 46

 このイギリスの港町リヴァプールで行われるコンテスト本戦の前日、僕たちは会場となる広大な…

パラレルワールド 45

               ☆ 何かが動き始めている。 姿こそ全く見えないが、僕はそれ…

パラレルワールド 44

                 ☆  ギリギリ4位。  それでも勝ちは勝ちだ。  タイシ…

パラレルワールド 43

               ☆  タイシノムラが読み上げるtankaの後ろではトラブルの原因が全くもって分からないスタッフの罵声が飛び交っていた。  「一体何故なんだ!!」  「何故かは分かりません!!しかし何故かベース・アンプには通常の2倍、ギター・アンプには3倍の電圧がかかっていたようで・・!!」    タイシノムラの詠う5.7.5.7.7の心地良いリズムに身を委ねながら僕は苦笑いする。  自業自得だよタイシノムラ。  時間圧縮を繰り返したせいで、パラレルワ

パラレルワールド 42

              ☆  「何ということだ・・」  3人がステージに上がり、いざこ…

パラレルワールド 41

2019年10月 東京 下北沢 「今日応援いけます、頑張って! シンカイ」 メッセンジャーに届…

パラレルワールド 40

               ☆  33枚目のメモを眺めた後で僕はコーヒーのお代わりをオー…

パラレルワールド 39

2019年10月 東京 新宿 4年振りなのか、5年振りなのか・・ 思い出そうとしたが記憶は曖昧だっ…

パラレルワールド 38 おじいさん編 5

                ☆            僕はおじいさんから預かった最後の…

パラレルワールド 37 おじいさん編 4

                ☆  そこからはあっという間の出来事だった。    命ある…

パラレルワールド 36 おじいさん編 3

            ☆  「お孫さん達を全員、呼んでいただけますか?」  不意にナースに呼び止められた僕はいちばん聞きたくなかった言葉を聞いてしまった。  すっかり顔馴染みになったナースのその言葉が、この仕事の終わりが近いことを告げていた。    僕は努めて自分自身の感情を押さえ、テレフォン・ルームへ急いだ。  ーcome together.  僕は予め決められた言葉をdempoに乗せ、一気に発信した。  このわずか数文字で孫たち