どうしても許せないことがある私へ

こんにちは、めとろです

これは私が、友人に約束を反故にされたときのお話です。
そのときの約束は、私にとってはとてもとても大切な約束でした。ところがそれを、サラッと破られてしまいました。ショック過ぎてすぐには何の対応できず、そのまま1か月は暗闇に沈んでいました。友人をこのまま嫌いになりたくはなかったので、約束を反故にされて悲しかったのだということを伝えると、そもそもきちんと約束したつもりはなかったと言われてしまい、私の心は宙ぶらりんになってしまいました。それでも、「嫌だった」と伝えられたことで溜飲を下げていましたが、結局その何年か後の、友人の些細な一言をきっかけに、私はその友人を、やっぱり許せなくなってしまいました。
夜通し泣いた後、結局私は初めから許したつもりで許してはいなかったのだな、無理やり、許そう、許した、と思い込んでいただけだったのだな、と気が付きました。

私は、友人を許すことができない自分が嫌でした。
自分はどうして、友人を許してあげられないんだろう、どうして友人を祝福してあげられないのだろうと悩みました。助けを求めていろいろと検索してみましたが、
許しましょう
許しましょう
許しましょう
許さないのはあなたのために良くない
許しましょう
許しましょう
あなたのためです……
と、自分の為にも相手を許さなければ、というものばかりが目につきました。

私はさらに苦しくなって、
許せない私は醜い
こんな些細なことで
いつまで許さないつもりなんだ
幼稚すぎる……
と、自分を責めました。

そうして何か月も何か月もかけて、もうその友達とは距離を置こう、と決めました。
それは、私は彼女を許さない、と決めたことに等しかったと思います。

距離を置こうと決めてからすぐは、それこそ負の感情が渦巻いていました。しかし、しばらくすると、私はだんだんと、その友人のことがどうでもよくなっていきました。そして私はようやく、別に許さなくてもいいのだと、気が付いたのです。

許さなくてもいいのだと気が付いた私は、友達の行いを許すことができない自分を許すことを、許しました。

そうして、再び検索してみると、
許せなくてもいい
と言う検索結果ばかりが目につきます。前回とは真逆の結果です。

私が本当に許せなかったのは、きっと自分自身だったのかもしれません。
おそらく検索ワードも、あの時と今とでは意図せずとも変わっていて、だから結果も変わったのでしょう。

許しましょうとは言うけれど、許せないから辛いのです。許せるなら許したい、いつまでもこんな負の感情を燃やし続けていたくない。でも許せない……そんな自分が許せないのです。

でもそんなに苦しんでいるのなら、もう許さなくてもいいです。そもそも本当に許す必要ありますか?
その代わり、どうしても許せない自分のことを許しましょう。

私は友達を許さないと決めたら自分を許せるようになって、負の感情は減りました。許せないけどその友達のことはやっぱり好きだし、それでいいのかもしれないと、自分の中で折り合いが付けられるようになりました。

それと同時に、友人との付き合い方について考えました。
私はその友人に依存しすぎていたかもしれないと反省したし、同時に、もっといろんな友達が欲しいなとも考えるようになりました。もっと色んな立場の、いろんな考えの人と話してみたいなと夢見るようになりました。

友人を一人失ったことは残念ですが、それと引き換えに新たな人たちと出会える可能性が私の中に芽生えたのは良かったです。きっとそれが、前に進むということだし、今は距離を置きたい友達とだって、また会いたいと思える時が来たら、会えばいいだけなのでしょう。もっと自分の心を優先してもいいのです。

と、いうわけで今回は、どうしても許せないことがある私とあなたへのメッセージでした。許せないことは無理に許す必要なし!他人を許せない自分のことこそ許しましょう。話はそれからだ!

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