#やってよかった自己投資

自己投資、つまり自分に投資すること。
お金をかけることに限らず、自分の経験値を上げるということだ。
そういうことなら、能動的にしたことは全て自己投資になりえる。考えてみれば自己投資というものは、しようと思ってするものではなく、後から気が付くものではないだろうか。
 
例えば自分から勉強して英語がわかるようになったこと。私は、学生時代に1年イギリスに留学させてもらったが、留学費用は親が出してくれたとはいえ、自分で現地の教材を購入し、一から英語の勉強をしたことは、今思えば自己投資なのだと思う。私は英語が大の苦手で、留学前は受動態しか理解していなかったが、自分で勉強したことで、英語をかなり理解できた。それによって得たことは、英語力だけではなく、自分から勉強したという自信の方が大きい。
 
脚本も絵も描きたくて大学の卒業制作でアニメを作ったことも自己投資だろう。私は絵が描けるようになりたくて、今まで落書き程度にしか絵を描いたことがなかったのに、声あて以外の全ての作業を一人で担当し、15分程度のアニメを作った。本当にひどい出来で、よく卒業できたなと思うが、たくさん絵を描いた、ということは自信になった。
 
諦めずにデザイナーとして就職したことも自己投資だろう。私は就活もろくにせず、とにかく卒業制作を作っていたので、新卒で就職ができなかった。しかし、進学のとき、絵画教室に行きもせず、学力だけで入れる大学を選んだことを後悔していたので、就職先は絶対にデザイン方面に進みたかった。そのため、イラストコンテストに片端から応募したり、HTMLを勉強してHPを作ったりしたことは、自信にも実績にもなっている。
 
究極的には、どんなことも自分に返ってくる。
その時は自己投資と思わなかったことも、後から自分を救うことはある。過去の自分の選択の積み重ねが、今のわたしなのだ。
例えばイラレのお試し期間に使用して描いたイラストをポートフォリオに入れたことで、イラレを扱うデザイナーとして就職できたのだと思うし、イラレの技術は、独立した今も役に立っている。
昔半分趣味で描いたイラストや、作りっぱなしだったLINEスタンプのキャラクターを、今はイベント参加時に制作している無料配布冊子のメインキャラクターとして使用していることや、確定申告の会場でアルバイトをしたことで、社会の仕組みが以前よりもわかるようになったこと、簿記3級の資格を取得したことで、個人事業主になったときに、複式簿記の知識で青色申告を提出できたことなど、数えだしたらキリがない。
 
私は会社員時代、自分の仕事が全部終わって暇なとき、他の部署のヘルプをすすんでしていた。
損得勘定があってのことではなく、ただ本当に暇だから手伝っただけだったが、そこで自分の作ったデータが最終的にどうなるのかを間近で見て、そのうちに出力から裁断等々を経て、売り物として完成させるまで自分でできるようになり、その結果、どのようにデータを作ったらいいかなど、自分の仕事にもプラスになったし、他部署の人と親しくなったことで、私がミスしたときや、納期がピンチの時など、融通が利くようになった。
 
他にも、誰もやりたがらない案件を、すすんでやると表明したことで、別部署の人からの信頼を得て、その人の出張中は代わって担当範囲外の発注や電話対応等もさせられたことは、当時は『もう!』と思ったが、今となっては自分でもそういうことができるのだ、という自信になった。
 
今はその会社を退職して、個人事業主として、ほぼ稼ぎのない、半分ニートみたいな生活を送っているが、おかげで祖父母や両親と、多くの時間を共にすることができている。
ここまで書いてきて、私は自分が思っていたより、色んな事をやってきたし、いろんなことができるのだと改めて自信がついた。一緒に居ることで親孝行はできていると思うが、今後は金銭面でも、親孝行ができるようにもっと頑張りたい。


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