#71 好きなモノに囲まれて生きる2.0

先週末、鎌倉を訪れた際に「コトリ」という雑貨屋さんに立ち寄りました。

メインの通りからは少し外れたところにある、どこだか懐かしくて優しい雰囲気のお店でした。

色々物色しながら、購入したものがこちら。

カレンダーです。かわいい。

気に入ったので、2019年用にも関わらず、すでにトイレの壁に貼っています。毎朝ぼ〜っとしながら眺めています。

そこで少し驚いたのですが、なんか想像以上に癒されるんですよね。本当に些細な変化なのに、不思議とワクワクして朝の気分が上がります。朝のことを「絶望の夜明け」と呼ぶくらいには早起きが苦手で毎朝死んでいましたが、救世主はこんなところにいました。雑貨の力はすごい。

もともと部屋を片付けるのも苦手で、大学生で一人暮らしをしていたときに部屋が散らかりすぎた反省から、「そもそものモノを減らせば片付ける必要がなくなる」という悪魔的発想に至り、社会人になって転居してからは、いわゆるミニマリズム的な考え方で、所有するモノを必要最低限に抑えていました。

部屋の掃除や片付けが簡単にできるようになったり、部屋が広く感じるなど良い面はもちろんありましたが、良くも悪くも「殺風景」です。効率的に生活したり、余計なモノに意識を取られないという点では優れていますが、無駄を省いて最適化されすぎると、人間的な豊かさとか喜びとかは失われてしまうのだとも思いました。毎日が淀みなく平坦になってしまうような虚しい感覚です。

機能面でいえば対して役には立っていないあのカレンダーがここまで生活に彩りを加えてくれるとは思ってもいませんでした。

「機能」としての価値があるモノは、これからさらに想像もできないような進化を遂げていくとは思いますが、どれだけ技術が発達しても、こんな感じで「好き」だからそばに置きたいものはなくならないだろうなぁと思います。

高価な時計や車、服といった嗜好品を集めるような旧世代的な文脈とは異なる意味で、好きなモノに囲まれて生きていきたい。

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