子供が生まれて逃げの退職をした私が『会社辞めた方がいいのか、辞めない方がいいのか？』という問いに答える

新卒で大手の金融機関に就職し、９年目の時に一人目の子供の産休育休をとりました。

1年の育休があけはじまった、育児と仕事の両立

それは、想定外の連続で思い通りにいかないことばかり。

毎朝「熱がありませんように」と願いながら、子供の体温をはかる。
保育園からのお迎え要請の電話には、絶望的な気持ちになる。

まだ１歳の子供に「ママ仕事行かなきゃいけないんだよ」と何度怒ってしまったことか・・
子供の寝顔を見ては泣いているような毎日でした。

私は夫が転勤族ということもあり、近くに頼れる人はいませんでした。

夫は当時週１回は子供の保育園のお迎えに行ってくれていましたが、
その事実のみで夫が会社で「イクメン」と紹介されている社内の記事をみて、人生で一番の熱量で「なんでやねん」と突っ込みました。

とにかく、唯一頼れる夫に「依頼」して、それ以外は私のスケジュールを調整して、なんとか綱渡りで育児と仕事をこなしていました。

毎日が、綱渡り。しかも大荷物抱えて、細い綱を渡っているような状況です。

そのうえ、当時の私は仕事で評価を得なくてはと焦っていました。

「お休みして申し訳ございません」
「仕事かわっていただいて申し訳ございません」

気付けば謝ってばかりの毎日。

「休んだ分取り返さなくちゃ」
「普段迷惑かけてるんだから与えられたこと以上のことをやらなくちゃ。」
まるで、自分がお荷物になっていくような恐怖感があり、必死でした。

そんなある時、夫の転勤がきまり、単身赴任になりました。
私は夫の転勤先への異動願いを出していましたがそれが叶うのは半年先。

しばらくすると単身赴任期間中に二人目を妊娠。

「このまま出産して、子供達二人の保育園探してケアして、今と同じような働き方で新しい部署に異動して頑張るのか・・」

「それが夫の転勤の都度4年に一度繰り返されることになるのか・・」

当時私はつわりがひどく、会社もお休みしてばかりしていました。
夫はいない。頼れる人もいない。
当時３歳になる娘とお腹の子を一人で守らなくてはいけない。
仕事では評価を得たいのに、休んでばかりの自分・・

その時、私もう無理だと思っちゃったんですね。
何かがきれちゃったんです。

「辞めたら楽になるのかな。」

ただただそう思ってしまったんでしょうね。

これが5年前のことです。

状況は違えど、今でもこんな思いで働いているお母さんもいらっしゃると思います。

でも、これだけは言っておきたいと思います。

退職して今。
当然、時間的に余裕があり楽にはなりました。
でも、私の場合はですが、精神的には苦しみました。

いきなり育児が主軸になっても、今まで保育士さんや学童の先生等にお願いしてきたことをやることがしんどかったです。
そして、家事。
時間ができたからって、全然やりたくないです。笑

そして時間もあるし、資格をとってみましたが・・・
で？？でした　笑

私の場合は、逃げの退職だったので、その後もがいて溺れて、低空飛行な毎日でした。

とにかくキャリアを繋がなきゃという思いもあり、
パートだったら・・と思って働いてみても、全然続かなかったです。。

パートという働き方を否定しているわけではありません！！

ただ、とっても恥ずかしいのですが、私が労働条件が整った会社で箱入りで仕事をしていたということを思い知らされて・・

私は何がしたいのかさっぱりわからないんです。
なんて甘い考えで生きているんだろうと思いしらされました。

しかし、今。
退職してから5年経ってやっと、私はキャリアコンサルタントの資格、コーチング、（名前はなんでも良いのかもしれませんが・・）をお仕事にチャレンジをはじめました。

私は育児と仕事の両立期に突入してから、働く時間を制限することで、育児の時間を取るものだと思い込んでいました。

時短勤務を選択し、最終的には、働くこと自体を手放しました。
それならばと、短い時間働く「パート」を選択してみても、
以前よりずっと時間的制約もなく、体力的にもきつくないはずなのに、私は正社員の時以上に疲れていました。

どうやら私にとって、育児と仕事の両立は、「仕事の時間を削ること」で解決する問題ではないと、この時に気付きはじめていました。。

当時の私は、私がどうしたいのか、何を大切にしていきたいのか全くわかっていなかったのです。

その状態では、どの選択をしても結局苦しいのだと思います。


皆さんは人生で大切にしたいことはなんですか？？

人生で大切にしたいことは、
「家族との時間」かもしれない、「モチベーション」もある、「お金」「報酬」もあるかもしれません。

それは人それぞれで、無数にあるものなんだと思います。

私は、今の状態から逃げたいという退職だったものの、
「私らしく働く」「子供との時間を確保しながら働く」という、なんだか耳障りの良い言葉だけを口にして、
それを実現するために起業しよう。そのために資格をとって、こういうスケジュールでやっていこうとは、初めに割ときっちり決めてはいたんです。

でも、その通りにはできなかったし、そんなことは後からどうにでもなるんだと思います。

それよりも、自分の人生で大切にしたいものがはっきりしていることの方がずっと大切だと思います。

私には「私らしく働く」の「私」がなかったんです。


私は、今コーチングを学んでいるLMC協会で、自分の使命（ライフミッションと呼んでいます）を見つけることで、やっと「私が大切にしていきたいもの」「私」をみつけることが出来ました。

『育児の時期は一瞬なんだから、耐えて、今は台風の目の中にいるけど、抜けるから。』という言葉が本当に嫌でした。
（これって『子供が可愛いのは今の時期だけだよ』に似ていると思っていて、夜泣き明けにその言葉言われても、「いや・寝かせて。」としか思えなかった　笑）

耐えてその時期を過ごすのではなく、逃げるのでもなく
自分で選んで決めることが大切なんだと思います。

そして、自分で選んで決めるためには、
その基準となること。
自分の中の大切なこと、（私の場合は、何があっても諦めない理由であり、私の使命であるライフミッションです）
それを自分で見つけておくことが大切だと思います。

もし、今例え私のように逃げの退職で後悔してしまっている人がいたとしても、大丈夫です。

誰かのせいにして、辞めたことに後悔していない風な言い訳を並べていた私も、そこに居続けなかったから、そこに自分を置いたままにしなかったから、5年かかりましたが、
やっと自分の人生を歩めるようになってきました。

今の私は、会社での評価ばかりに気を取られていた私とは、夫に「なんでやねん」とつっこんでいた、子供達の寝顔を見て泣いていた私とは違います。

そして、もし、今会社を辞めたいと思っているお母さん。

で、結局、
『辞めた方がいいのか、辞めない方がいいのか？』と思われるかもしれませんね。

その答えはあなたの中にしかありません。

私は、その答えを探すお手伝いをしますよ。

実は、退職してキャリアに迷走しているとき、私もキャリアコンサルタントさんに

「辞めようとしてる子に、『辞めた方がいいのか、辞めない方がいいのか？』って聞かれたら、なんて言うの？」
と質問されたことがありました。

当時の私は『「辞めない方がいいよ・・・」って言います』って言ってしまっていました。
そして、「え？私辞めて後悔してるってこと？」って気づいたんです。(良質な質問に出会うと本音に気付くという素晴らしい例です)

そんな私も今は、こういう記事を書くほどに、自分のことを理解して、発信できるまでになっています。

今の私は、『辞めた方がいいのか、辞めない方がいいのか？』と質問されたら、

「そう思う何かがあったんですね？」ってお伺いすると思います。

皆さんの中にしか答えはありませんから。

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