自分が「赤字社員」か「黒字社員」かを意識すると行動が変わる
私が新卒で入社した会社は、当時設立13年目で、いわゆるベンチャー企業でした。
平均年齢も26歳、朝早くから夜遅くまで働き、とにかくがむしゃらに毎日を過ごしていたのを今でも覚えています。
※この働き方改革の時代でなくても、ブラック企業でしたね。。。
その会社から学んだこと、教えて頂いたことはたくさんあるのですが、
今でも強烈に覚えていて、かつ、私が今の仕事をしてから多くの企業様を訪問するなかでやっていないなと思うことがありましたので、
本日はその話をしたいと思います。
◆さて、突然ですが、皆さんは自分自身が、「黒字社員」か「赤字社員」か知っていますか?
黒字社員というのは、「自分が会社に入ってから稼いだ利益」が「自分の給与+会社が自分のために使ってくれたお金の累計額」よりも多い人です。
※自分に使ってくれたお金というのは、交通費、ユニフォーム代、研修費用、パソコン代等です。
反対に、赤字社員というのは、「自分が会社に入ってから稼いだ利益」より、「自分の給与+会社が自分のために使ってくれたお金の累計額」の方が多い人です。
皆さんは、自分がどちらか、すぐに答えがでますでしょうか。
私が新卒で入社した会社は、自分が「赤字社員」なのか「黒字社員」なのか、全員がすぐ分かっていました。
なぜなら、赤字社員か黒字社員か分かるように、机の前にこれまでの実績が張り出されているからです。※ちょっとやりすぎなところもありますが・・
赤字社員の人は、赤色(ピンク色)の紙に「今まで稼いだ累計利益」と、「給与を含め、自分に使ってもらったお金の累計額」が書いてあり、
黒字社員の人は、青色の紙で、同じように自分のこれまでの稼いだ利益、もらった給与額等が書いてあります。
◆赤字社員のうちは、黒字社員の人が稼いだ利益から給与をもらっている
よく企業の営業マン、販売員は、自分の給与の3倍の粗利(あらり)を稼げ。ということを言われます。
稼いだ利益は、多くの場合、①自分の給与、②固定費(本社の維持費、間接部門の人の給与 等)、③将来への投資費用 として使われます。
それぞれ約3分の1。そのため、自分の給与分を稼ぐには、給与の3倍の粗利を稼がないといけないのです。
※粗利とは、売上額から、原価を引いたものです。
給与を30万円もらっている人は、
3倍の粗利を稼ぐという事は90万円の粗利を稼ぐという事です。
「90万円の粗利」を稼ぐということは、仮に粗利率が40%の場合は、「225万円の売上」が必要だということです。
◆もし、自分が今赤字社員なのであれば、皆さんの給与は誰が稼いでくれているのでしょうか?
もちろん、お客様から頂くお金が、給与の源泉になりますが、
現実的には、売上を多くあげている人、自分の給与分以上に稼いでいる人から赤字社員の人は給与をもらっているんです。
※売上ランキングで上位の人たちが、下位の人たちの給与を稼いでいるということです。会社単位でみると、利益を稼いでいる部門から給与をもらっているということになります。
◆入社してから、何年で黒字社員になるか
当然ですが、入社して最初のうちは赤字社員の時代が続きます。
やはり最初から多くの成果をあげて、自分の給与分の利益を稼ぐ1年生というのは少ないです。
ですが、いつまでも赤字社員ではだめです。
①単月で黒字社員になること
②次に1年単位で、黒字社員になること
③最終的に、累計で黒字社員になること
が必要です。
自分が入社してから、どれだけ稼いで、どれだけもらっていたのか。
皆さん1人1人の中に、少しでもこの意識ができると、行動や発言は変わってくると思います。
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