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500円のクリスマス

昔、ドラゴンクエストモンスターバトルロードというアーケードのカードゲームに鬼ハマりしていた。

これは初代の筐体(ロトの剣!!)


毎週末、親と買い物に出掛けるので、その際に200円を貰い1PLAYが¥100でカード1枚を手に入れながら遊んでいたのだが、続編となるモンスターバトルロードⅡなってから¥500で冒険の書というデータセーブカードが登場した。

これがⅡの筐体(天空装備‼︎)


これはキャラクターを男女から選んで登録すればレベルが上がりどんどん強くなるというもの。
セーブカードの有無でどんどん強さに差が開いていくのだ。
当時はゲームセンターで大会なども開かれていたようで、大会に興味は無かったものの、シンプルに育成要素に興味があった。

300回セーブしたら次のカードにデータ移行する必要がありました

¥500もあれば5回PLAYできレアカードを手に入れる可能性も上がるので、小学生としては購入はかなりの迷いどころだった。
何度か親にもねだるものの、許されることはなく月日はクリスマスへの流れる。
12/23が誕生日のニアミス君なので近親者からはいつまでも面倒なヤツという顔や言葉を受けるが、特に2008年12月25日は様子がおかしかった。
朝、目が覚めると、プレゼントらしいプレゼントが置かれていない!!
それまでは毎年、ゲームソフトなどがわかりやすく置かれていたのに…
数日前に怒られた記憶があるので「悪さをしたから今年は無いッ!?」と焦ったが、リビングに置き手紙。
「宝か?欲しければくれてやる。欲しければ家中を探せ!」という旨とヒントが書かれていた。
高学年にもなっていた僕はこんな子供騙しを今更…と思いつつもプレゼントは欲しいので順番に熟し、最後は父親のハンカチが入っている棚に置かれていた。
それがさっきのデータセーブカード。


ご、ごひゃくえん…?




いや、贅沢を言いたい訳ではない。とはいえ前年まで10倍ほどするゲームソフトから格が落ちすぎではないだろうか?

その実、父親が社長と喧嘩別れのように退職して間もない頃だったようで、貧乏では無いが贅沢もさせられなかった様子。
その後の春に実は就活中と打ち明けられ、幼い僕にはなんのこっちゃわからなかったけれど、後ろめたい気持ちから言わずにいられなかったんだろうか、それは今でもわからない。
それでも日々の生活費や毎週200円を遊ばせてくれたので、今では本当に贅沢な遊びをさせてくれたように思う。もちろんセーブカードは愛用しました。

ふと思い出したのがドラクエの日でした。
ナンバリングタイトルも制作中とのことでホッとしましています。
鳥山明氏、すぎやまこういち氏が最後に携わったタイトルとなるので、おじゃんにならなくて良かった…
鳥山明氏は愛知県で生まれ育った英雄なので、逝去のニュースから世界に影響を与えていたと改めて認識し、本当に誇らしいです。

おれも人を楽しませられるようになるぞー!

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