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【309.310日目】寝たきりの母と本当に最後の日

【309日目】
夜中も特に何もすることなく朝になるらしい。

「うん」とか「食べる」とかたまに言えるけど、
喋ることができないから要求がわからなくて難しい。
ずっと隣にいても話せるわけじゃないからなにもしてあげられないのが正直な話。


朝10時には家を出なくちゃいけなくて弾丸だけど最後に会いに来れてよかった。
「ありがとう」と「またね」「大好きだよ」と伝えて家を出た。
今回は泣かなかった。

むしろもう楽にしてあげたいなぁ。
この体から離れたら自由に動き回れるのにね。

早く大分に遊びに来てね。


当たり前に飲んでる喉を潤すための水もとろみをつけて喉をスッキリさせることは難しい。
ご飯もミキサーでドロドロ。
味は美味しくてもしっかり噛んで食感を楽しめることのありがたみ。
なんかいろいろ思ったなぁ。



あんなにしっかりしていた母がこんな寝たきりの姿になって手を動かすことも目を開けることもできなくて
人生って…とゆうか人ってこうやって一生を終えるのか…とゆうか。

私はもうお葬式まで行かない予定だ。
会話ができないから行っても何もすることがない。
遠いから…
今日が本当に本当に死ぬ前最後の日。
温かい体に触るのも最後の日。

思い返すとちょっとさっぱりしてたかもしれないけど、私たちはそんな感じでいいよね。
「またね」が私たちらしいよね。



1人でもやっぱり大分についだ頃には疲れた。
いっくんも連れてよくあんな頻繁に行ってたなぁと思いつつも、喋れる時にたくさん行ってよかったと思えた。

夜はちょっと散歩したけど気分が落ち込んでた。


【310日目】
はーちゃんが熱でてしまった。
今日は保育園のお祭りなのにぃーー!

朝いっくんを送る時に先生に
「パパがもしかしたら仕事調整するかもだけど、来れなかったらいっくん1人になっちゃうからどうしたらいいか?はーちゃん抱っこならきていいか?」
聞いたら
「熱が下がったらお祭りだけでも」って言ってくれて安心していた。

いっくんの先生にも話すと
「熱が下がってはーちゃんが辛くなかったらいいんですけどね。電話してください」
言われて、それなら行こう〜って呑気に考えてた。

14時くらいにパパが仕事抜けられないってなって、はーちゃんの熱が治らないから電話すると

「感染症じゃなかったらいいんですけどね。病院行きました?感染症じゃないか診察してきてください」言われて、
え。それなら朝言ってくれよ。
病院行かなきゃいけないなら朝行ったわ。


今まで行ってた小児科は朝から予約しないと無理だし、待つイメージだったから15時から間に合わないかもだし。
何時頃来れそうですか?言われたけど
いやそれは病院次第なんで。ってゆう。

もしダメならいっくんお祭り参加せずに連れて帰らなきゃ?
そんなの可哀想すぎる。


じゃ今から行きます言って急いで探して診察してもらった。てかこんな空いてる小児科あるんだ。笑

いや、保育園にも先生にも本当いつも感謝しかないんだすけど、これに関してはまじで朝言って欲しかったー。

熱出たくらいじゃ病院は行かないのよ。
熱ある以外本人も元気だしね。
出た日に行っても検査してくれないとこ多いし。
熱が下がらなかったらまた来てくださいって言われることの方が多いんだよね。

朝話した時に病院行ってきてって言ってくれれば余裕持って行けたのに。

病院の先生に
「保育園の先生に感染症じゃないか確認して言われた。」言ったら

「感染症は感染症だよ。風邪だって感染症なんだから。でもみんな菌持ってるんだから、この子だけ隔離したって意味ないの。病気になって強くなるんだし。昔はこんなこと言われなかったのになに言ってるんだか。明日まで熱下がらなかったらなんの菌なのか検査したらいいと思うよ」言ってた笑

そうよね。
ってことで無事にいっくんと合流してはーちゃんもなんやかんや楽しめた。
去年よりお祭りの質が上がってて、先生たちすげーって感じだった。

でも喉が痛いからか体調悪いのか本当私の気分が上がらなくて…もったいなかったな。
せっかくはーちゃんの前の担任の先生会えたのに、全然話せなくて…
笑顔になれなかったそんな1日だった。

帰ってからはーちゃんはぐったりして、私も一緒にずっと寝てた。
パパも体調悪くて今日病院行ったんだけど、本当心配。

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