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長い目で

こんにちは、たけのこです。
ASDの小4長男とボーダーの小2次男、発達凸凹で楽しい彼らとの日々を綴っています。


歯医者さんへ

今日は子どもたちを連れて歯医者さんに行きました。3か月ごとに診てもらっていて、治療ではなく予防のために通っています。

子どもたちが0歳のときから通院しているので、担当の先生とはもう10年の仲です。
予防歯科に重きを置いているところで、予防歯科とは、バイオフィルムとは、フッ素とは……と難しい話を子どもにもわかるように説明してくれるのがすごいなあといつも感心します。

通い続けているうえに、スタッフの方々もそのとおり素晴らしい。だから子どもたちも通うのに抵抗がなく、定期的にメンテナンスをしているので虫歯に無縁のまま小学生になりました。

これまでを振り返る

どんなに素晴らしい歯医者さんといえど、通うのには苦労しました。

長男は機器に興味津々で触りまくり、しかもASD特有の恐るべき記憶力で「この引き出しの左奥にはオレンジ色の歯磨き粉が入ってた」と勝手に物を漁ったり、治療中も気になったことを喋り続けたりして、なかなかメンテナンスがスムーズに受けられない!私はひたすら謝り続けてきました。

次男は次男で、見通しのつかなさが不安で「次は何をするの?」と質問しまくったり、歯を染めて磨き残しを確かめるものも「それやらない!」「ぜったい嫌!」「色と味が嫌!」(やってないのになぜわかる)と断固としてメンテナンスを受けない姿勢で、診察台から勝手に降りて帰ろうとするので、私も私でブチ切れていました。

長男にも次男にも「今日は何しに来たの!?虫歯になってもいいの?次の人も待ってるんだよ!」と怒鳴りつけては、歯科衛生士さんには「本当に申し訳ありません……」。

子どもたちにとって、次の人のことなんてどうでもいいですよね。かつての自分の言葉が子どもたちにとっていかに意味のないものだったかが今はわかるのですが、当時は必死でした。

大きくなったね

そういうカオスが小1くらいまで続きました。長かった……。

通院に連れて行くのは時間の都合上私の担当で、夫はこの苦労の詳細を知りません。毎度帰ってくるたびに夫からお礼は言われるものの、長男が隣の診察台で治療を受けている人の歯を見に行ったり触ろうとしたり、それを阻止すべく冷や汗をかき続けた私をリアルに想像するのは難しいと思います。

でも、そんな日々を経た今は、長男は院内をうろついても戸棚を勝手に開けませんし、次男は次男で問題なく口を開けてメンテナンスを受けられるようになりました。

何かがドラスティックにいっぺんに変わったのではなく、ひとつずつ確認して、安心して大丈夫だと理解して回数を重ねてきた末の今です。

この器具は痛くないから怖くない。次にやることは歯科衛生士さんの言っているとおりだった。うがいのコップの水は自動で注がれるけれどもあふれない。写真を撮るときに使う器具はこれ。

そういうふうにひとつずつ慣れてきたんですね。

一番カオスだったのは3~5歳くらいかな。当時の私には、今の余裕のある状況は想像できませんでした。でも、ひとつひとつ丁寧にクリアしてきて、緩やかなグラデーションで変わっていくことを今日改めて理解したんです。

うまくいった経験、納得できたこと、それでもやっぱり苦手なこと。そういうのを全部積み上げて大人になっていくんだろうな。



今日も読んでくださってありがとうございました。

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苦労の多い凸凹育児ですが、お互いゆるゆると、のびのびとやっていきたいですね。

今日も大変さのなかに、すこしでも喜びや楽しさがありますように。

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