スケールするだけが人生じゃない

新卒でベンチャーに入って、死ぬほど働いて、つま先から頭まで界隈にどっぷり。いつの間にやら風土病みたいな状態になっていたのに気付かされたのは、体調を崩して休養を余儀なくされてからでした。

まぁもうタイトルが全てですし、ステレオタイプ的なベンチャーのイメージからもご想像できることでしょう笑

そう、ベンチャー企業といえば『成長!』
既存市場へのイノベーション、新技術・新規性の高いサービスによる新規市場の創造、etc。成長性の高い市場で、成長を続ける企業。未熟な組織だからこその流動性と発展性があり、固着的で保守的な大企業の組織構造とは一線を画する効率で、ビジネススキルとマインドを獲得し成長できる。

"VUCA"な時代における真の安定とは、自己成長によってのみ担保されますよ。というメッセージは、ある程度の確からしさを持ち、リスクテイク志向の強い人々には突き刺さります。

僕自身もかなりのリスクテイカーなので、ご多分に漏れず、といったところだったのはお察しの通り。適性があったかどうかは不明なものの、旧態依然とした組織への適性が全く無かったので、選択肢は無かったとも言えます笑

存分に特性を発揮しつつ、社会人1年めの終わりくらいから、講師としてセミナーに登壇するようになりました。語る内容にはベンチャー企業の魅力・メリットが当然のように含まれるわけです。自分の言葉というのは厄介で、じわじわと思考のバイアスが強まっていました。


と、環境・職種からの影響と持ち合わせた特性が重なったことで、身体を壊すところまで突き進んでしまったのでした。

困ったもので、根性が座っているというか、メンタルが強いというか、どこかで折れていればこんなことにはならなかったのかな、なんて思ったりもします。そもそもそういう成長を望んでいたのだっけか。

結局、際限なき成長なんて、限られた人が目指すものなのですよね。 
日常を不自由なく回せて、一定のリスク対処を可能にする資産形成ができていれば、それ以上を目指すかどうかは個人の自由です。


休養に入り、ミニマリスト化した生活で出費を抑えながら生きて、細々と毎日を過ごすうちに視界までスッキリしたような感覚でした。

自分の人生がどうなれば幸せなのか、しっかり向き合って考えることから逃げていたのが僕の人生。この辺の内容は以前の投稿に詳しいので、下部のリンクをご参照いただければと思いますが、

"自分なりの幸せ"が設定できていなければ、外部からの刺激によって歪んだ将来像を構築するしかないです。そりゃ苦しいわけです。僕はそういう分かりやすい成長とかに興味が無かったんです。


noteも然り、何かと数字に踊らされそうになるシーンが増えた時代ですね。
本当に自分が大事にしたい要素は何なのか、見失わずに生きるってのはどうしてこうも難しいのでしょうね笑

ということで、"自分の幸せ"は何なのか改めて考えてみてはいかがでしょうか!少しのキッカケになれば嬉しいです。


この投稿は僕が連載している
ワーカホリックだった僕が思い切って休んだ1年を振り返るシリーズ
Vol.15でした。

シリーズと言いながらも、単独の読み物として成立させていますので、もしよろしければ、マガジンから他の投稿もご覧くださいませ!

自分の幸せについて考えた際の投稿は、本シリーズのVol.10でした。

Vol.8-10くらいが自分の幸せと向き合う内容になっていますので、よろしければご覧くださいませ。あ、もちろん他の投稿も笑


それでは、
お付き合いいただき、ありがとうございました!

お相手は わたくし、
納木まもる でした。

次の文章も楽しんでもらえますように。


<編集後記>
念の為補足しますと、成長が必要ないと言っているのではありませんし、上昇志向を捨てたわけでもありません。
これからもできることはどんどん増やしていくし、新しいこともたくさん挑戦します。でも、それは成長のためではなくて、単純に自分が望むから。
順番の問題でしょうかね笑

職場の環境も、成長の仕方も、人それぞれ。
全ては良し悪しではなく、合うかどうか、好きかどうかですね。
もし今の環境が苦しければ、どうか無理をせずに。。


読んでいただいてありがとうございます。貴重な時間をいただいていることは自覚しつつ、窮屈にならない程度にやっていきます。