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いい機会だからデジタル情報を生前整理してみた

昨今の状況、死を身近に感じるとでも言いますか、生と死が隣り合わせであることを否応なしに突き付けられますね。

死期を悟りながら人生を終えられることがどれだけ幸せなことか、思い知らされます。

突然人生が終わってしまう可能性があるのはいつの世でも同じことですが、せっかくの機会なので遺族の負担を減らすべく、身の回りのデジタル情報を中心に整理してみました。エンディングノートとかの類に入るのでしょうか。特に死の予定はありません、念の為。

結構無機質にまとめていったにも関わらず、自分の人生で大切なものが何なのか、改めて見直すいい機会になりました。

やってみようと思った動機・まとめた項目・やってみて感じたこと
の3項目で書き進めます。どなたかの参考になれば嬉しいです。

※希死念慮 (死を望む気持ち) が強い状態にある方など、精神的に不安定な状態であることを自覚してらっしゃる場合は避けた方がよい行動かもしれません。本投稿を読むこともネガティブな影響を与える可能性がありますので、オススメいたしません。ご了承の上でご覧ください。

それではどうぞ!

◇やってみようと思った動機

前述の通り、突然人生が終わることもある、と改めて痛感したのが大きいです。そして死後を想像すると、身の回りの整理連絡してほしい友人などをまとめておいた方がよさそうだと。

特にネット社会になった今となっては、個人でしか認識できていない部分が多く、家族でも知り得ない要素がたくさんあると感じたことが最大の理由でした。

お金が関わることも多いので、ある程度ザックリとでもまとめておけば、多少の動揺があったとて行動しやすいのではないかなーなんて。
僕個人に関わる事柄について、死後のタスクをリスト化しておくイメージですかね。

◇まとめた項目

○各デバイスのパスワード
個人情報の塊なので、全てのデバイスにパスワードをかけています。多くの方も同様でしょう。
デバイスにアクセスできるだけで、遺族の行動障壁はグッと下がります
必須度の高い項目だと感じました。

○SNSアカウントについて
Facebookの追悼アカウントへの移行方法
をメモしておきました。
(せっかく調べたので、参考までに、末尾にコピペしておきます。)
その他のSNSでも必要なら調べて書いておくとよいでしょうね。僕は他のものは無視でいい、と書きました。

○投資関係の情報整理
これが一番の目的と言っていいかもしれません。
デジタルで完結するようになってしまったので、家族も詳細を知りません。
どこに口座を持っているのか、メモしておきました。

なお、故人の資産は相続対象ですので、遺族と言えども勝手にログインして出金して現金化したりできません。出金方法などを記載するメリットはありません。要注意です。

○サブスクリプション関連
これも目に見えないところですね。多くはクレジットカードに紐付いているでしょうから、カードが止まれば問題なしかと思いますが、その旨記載しておいた方がよいかなーと思いました。

僕はダイソンのリース型サブスクリプションを契約しているので、解約・返却の手続きについて記載しておきました。
通信系(携帯電話などの契約)についても記載。

保険やローンも同じ概念のもとにあるので、記載しておくといいでしょうね。

○クレジットカードの情報
契約しているクレジットカード会社についてと、連携している銀行口座について記載しておきました。ほっといても手続きすると思いつつ。

○銀行口座
これも同様ですね。ほっといても手続きは進みます。

と、ここまでは機械的に進められます。
ここからです、ここから!もうちょっと人生を振り返る内容です。

○大切な物
個人的に大事にしているものについての記載です。
死後も取っておいて欲しいものがあれば書いておくべきなんでしょうね。
素人目には分からないけど実は価値があるもの、とか書いておくといいかなーなんて思いました。

と、言いつつ、僕は物に執着無いので、一切記載無し!w

○大切な物(デジタル編)
活動の記録
みたいな感じでしょうか。
僕は卒論研究・修論研究で使ったデータ達と業務で使っていたプレゼンファイルとかをまとめてあるので、一応記載しておきました。

個人的には結構大切にしてきたんですよね。
別に死後まで必要なんて思いませんが、僕が大切にしてきたものは、もしかすると取っておきたいかな、なんて。

○ドナー提供に関して
ドナー登録などはしておらず、どこまで活用できるのか全く不明ながら、僕なんかの身体がどなたかのお役に立てるようであれば好きなだけ使っていただきたいので、一応書いておきました。

この文書を読む頃には遅いかもしれませんので、口頭でも伝えておく必要がありますね。

○連絡してほしい友人
この人には連絡しておいてー!って人々をリストアップしました。
氏名/LINEアカウント登録名/どこで関わった人なのか、の3項目です。
僕は深い深い友人だけにしました。14人でした。

◇やってみて感じたこと

もうね、色々スッキリしますね。
冒頭文の通り、結局自分にとって大切なものは何なのか、明確になります。

特に最後の"連絡してほしい友人"のとこ。自分の生々しい感情がさらけ出されます。僕は人間関係の線引きがめちゃくちゃ明白なので、全く迷いなくリストアップできましたが、人によっては見つめ直すいい機会になるのではないでしょうか。

あとはこれを印刷してどこかに保存しつつ、存在を口頭で知らせておけば、もういつそんなことが起きても大丈夫です。

誰かへのお手紙とか書いてもいいのかもしれません。
だったら、この機会に直接言えばいいし、これからも事あるごとに伝える習慣を付けたほうが幸せになれると思いますが。。

〜〜〜〜〜


終活なる言葉が広まって、生前整理の重要性が語られている昨今ながら、僕はまだ30代ということもあり、さほど当事者意識を持っていなかったように感じます。特に独り身で好き勝手に生きているだけということもあり、必然性があまり高くないように感じていました。

でもむしろ独り身だからこそ、誰かに把握してもらう必要があるんじゃないかなーと思ったんですよね。

記載する内容の大部分は皆さん同じ様になる、というか抽象度の高いところでは完全一致なはずなんですが、
でも、実際にやってみて感じることは、意外と人それぞれな気がします。

自分の人生がA4用紙の数枚に収まってしまうのは、なんともセンセーショナルな刺激でした 。
そういう意味では、精神的に不安定な状態なことを自覚してらっしゃる方は避けた方がよい行動かもしれません。
冒頭の再掲で恐縮ですが、ご注意ください。


あ、もし、この投稿をキッカケにやってみる方がいらっしゃるようなら、ぜひコメントいただければ嬉しいです。もちろん引用でもOKです、読みに行きます!


なお、note上で以下の投稿を読んだこともキッカケの一つでしたので、リンク貼っておきます。


ということで、
デジタル情報を生前整理してみたら、自分の人生の棚卸しになってスッキリしたお話
でした。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

お相手は、わたくし
納木まもる でした。

次回の文章も楽しんでもらえますように。


<編集後記>
生と死は隣り合わせ
、って
僕個人としては、元来持っている価値観なので特に何が変わったワケでもありません。こういう時だけ煽り立てるメディアとかには、正直白々しさを感じざるを得ない、という感覚もありつつ。
だとしても、これを機会に、日々を大切に必死に生きる方が増えるのならそれはそれで素敵なことだとも思ったのですよね。

終活とかエンディングノートとかが、高齢者の方だけのものみたいになっているのも違和感ありますよね。
僕もその一人なので偉そうなことは言えませんが、今回は本当にいい機会でした。

それはそうと、文中で出てきた「ダイソンのサブスク」はめっちゃオススメなので気になった方は調べてみてください!笑
こんな話で終わっていいのか?なんかちょっと重い内容だったからいいか!

最後までありがとうございました!
あ、Facebookの追悼アカウントの件、調べたものを貼っておくのでした。
この下に置いておきます、どうぞ〜

※Facebookの追悼アカウントについて


追悼アカウントに登録する場合は下記リンクから。
https://www.facebook.com/help/contact/651319028315841
※死亡証明書などを画像添付する必要あり。

追悼アカウントに関するFAQはこちら。
https://www.facebook.com/help/1506822589577997
追悼アカウントに関するまとめ記事はこちら。
https://keepmealive.jp/memorialized-accounts/

アカウントを削除する場合はこちら↓からリクエストを送る。
https://www.facebook.com/help/contact/228813257197480
追悼アカウントへの申請もできるようなので、こっちからでもいいかも。肉親であることの証明が必要な模様。証明方法の詳細は不明。

読んでいただいてありがとうございます。貴重な時間をいただいていることは自覚しつつ、窮屈にならない程度にやっていきます。