福井で新築するなら必須の「物干し場」
福井県というのは気候の面から言うと、気温もそれほど低くもなく、かと言ってカラッとしているわけでもない、暑くない熱帯雨林のような地域です。特にこれから春までの間は常にどんよりとした空が日常です。少し気温が高ければ雨、気温が下がれば雪のどちらかといっても言い過ぎではないでしょう。もうひとつ、福井県の特徴として共働き率が高いということがあります。専業主婦率が低いといってもいいかもしれません。女性が家で家事に掛けられる時間が短いということになります。
これらの要因により、新築の際に物干し場という部屋を用意することがよくあります。部屋として作れなくても、物干しをできるスペースはどこかで計画します。11月から3月は天候の理由により外に干しても乾きませんし、干すときに晴れていたとしても働きに出ている間に雨が降り出すことは日常です。「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉まであるくらいです。そんな理由で地域柄、物干しをするスペースはいろいろ検討しています。物干し部屋の代わりに脱衣場を広めにして物干しをできるようにしたり、廊下を広めにとって物干しできるようにしたりとそれぞれの間取りによって工夫しています。
そんな中で評判がいいもののひとつに、すのこ床の物干し場があります。薪ストーブがある場合などは吹抜けの一角をすのこ状にしてそこを物干し場として利用します。すのこのすき間は人によっては怖いという人もいるので、今は10mm弱くらいがいいのかなと思っています。1階の暖気が自然と2階に上昇してきて洗濯物の湿気を吐き出せます。湿気を帯びた空気はまた1階に降りていくというイメージです。窓を閉めていても家の中で自然と空気は循環しているので、それを利用しています。薪ストーブを焚きながらこの方法で干していると、4~5時間で乾いているんじゃないかなと思います。過乾燥防止にもなるのでオススメです。
ただし計画する際はくれぐれも日常人目につかない場所になるよう工夫しましょう。リビングから洗濯物が丸見えでは淋しいですからね。