自然のこと79 | 嵐の夏至点、日照の南中高度。

2024年7月6日 07:42

Nature Good Modeとは
ある地球の定点から、その瞬間の刻々と移りゆく自然の風景を、額縁のように切り取った時空間映像。めぐる時とともに第三惑星地球の時空間を美しい映像で綴っていきたいと思います。二十四節気に身を寄せ、季節の移り変わりを感じ入りながら地球の目覚めを撮影しています。

国生みの島、淡路島へ、伊弉諾尊イザナギノミコトと伊弉冉尊イザナミノミコトからのインヴィテーション。
二神が天沼矛アメノヌボコで下界をかき回し、日本で最初に生まれたとされる伝説の島。古の時代より、巧みな航海術と金属器による先端文化をもたらした淡路島の海人たちの姿は、時の王権を支えた優れた航海者として語り継がれている。一年を通して太陽のヱネルギーが一番強くなる夏至の特別な一日に、人と組織の進化を支援する戦略人事領域のコンサルタント会社MAP_U代表取締役杉本匡章さんの呼びかけで6名の光の戦士たちが135度線上の淡路島の地へ集まった。深夜より降り始めた雨は日の出の時刻に激しく強まり夏至点5:51には嵐の様な状態になっていた。ひと月前の小満に同じエリアにある「生石岬展望台」で撮影した時とは雲泥の差である苦行な状況にも関わらず、ひと言も苦情を漏らさず、誰一人脱落せずに6名全員が二時間瞑想状態で撮影を乗り越えたのだ。そして訪れた「撮影終了」の声に一同歓喜のBIG HUG。この体験を超えた先にある友情に思わず目頭が熱くなる。ほとんどの撮影を一人で行う Nature Good Mode に、こんな厳しい環境での撮影に付き合ってくれてありがとう。心からの感謝が厚く広がった雲に溶け込んでいった。

一同と共に一度宿に戻り、温泉に浸かり、全員同じタイミングで身体の芯部から「あぁ…」吐息が込み上げる。息ができるギリギリ耳と鼻まで冷え切った身体を湯船に沈め込み、冷え切った筋肉と緊張していた神経が徐々にほぐれていくときの多幸感に勝るものを私はほかに知らない。この瞬間のために日の出の撮影をし続けているといっても過言では無い。神や仏を感じるときはこういうときなのだ。言葉にならない言葉をかけ合いとろとろになった意識で水風呂に浸かる。すぐ隣り暖かいお湯がある安心感の中で飛び込む水風呂はこれまた格別だ。温泉から出ていく全員の姿に、羊水をあとに現世へと産まれ直す戦士たちの姿をみる。

産まれ直した面々が外に出ると雨模様は嘘の様に晴れ渡り、一年で一番日の光が強い12:32の南中高度には、雲をも蹴散らした太陽光が私たちを照らし、それぞれの影法師は足元に小さな円を描き、影すらも存在感をほとんど消すほどだった。嵐から始まった天気のダイナミクスに地球の公転による陽と陰との切り替わりの振れ幅をみる。梅雨と夏の分岐点と言ってもいいのかもしれない。これほどはっきりとヱネルギーの質が切り替わるのを初めてみたが、これは「誰と眺めるか」を改めて考えさせられるとても佳い機会になった。最後まで楽しんでやり切れる仲間と駆け抜けられたことに手を合わせ、皆さんの御多幸と開運の日々を祈る。

▷情報提供
杉本匡章 | スギモトマサキ
MAP U株式会社CEO | 経営コンサルタント
人と組織の進化を支援する戦略人事領域のコンサルタント。ひとりひとりが自律して才能に輝く組織作りを目指し、自社を自律分散型の経営システム（ホラクラシー）で運営しながら、日本流の進化型組織を探求している。新卒より外資系コンサルティングファームで事業戦略策定から組織改革、人材戦略、M&A戦略、IT戦略、大規模PMOに至るまで幅広いコンサルティング領域に従事。現在はMAP U株式会社代表取締役として、企業の戦略人事領域のコンサルティングに加えて、マネジメント層や新規事業開発チーム向けの教育研修や起業家支援、コーチング、大学におけるキャリア教育やリーダーシップ育成、SDGsをテーマにしたPBL等に従事。老舗メーカーのCHROや研修運営企業の取締役を兼任する等、コンサルティングのみならず複数の事業会社の経営に携わる。
Twitter: @mapu_sugimoto

▷Location Data:
緯度経度: 34° 16’ 30” N / 135° 3’ 47 "E
カメラ角度: 60° NE / 標高: 130m / 気温: 19℃ / 湿度: 99%
時空間: 2024.06.21.4:45〜6:15 AM

▷Access：

▽Production Cooperation
HELIO COMPASS 地球暦®

▽Snap: