不安と緊張の日々 24/08/05

雨が降る降ると言われていたが、一向に降らない。散歩へ行っていても、日光の自己主張の強さは相変わらずである。きっと、洗濯物を干せばフカフカに乾くのだろうと思う。街の風景もあまり変わらない。ずしんと思い熱が沈んだまま全く動かない、時の流れから取り残されたような街の風景が広がっている。時計の針が進み出すのはいつだろうか。私は、時計の針が動いてこの街が紅く色付くようになる頃の事が、あまり想像できない。何かが起こっているような気もするし、何も起こっていない気もする。何れにせよ、刻一刻と進んでゆく今という時間しかわからないという己の不幸を嘆きながら、今日も生きるのであった。ただし、田んぼの稲にはもう実がなっていた。案外こういう所から時計の針は進むのかもしれない。

強い日光で大して風も吹かない中行っていた散歩から帰ってきたら、もう、一日の大半が終わったような気がした。と言うより、もう何もしない方が良いような気がした。如何せん、諸々の不安が原因になって、常に頭が動いているのである。散歩中であれば特に、頭が動く。そして、時折何かの線と線が繋がる時があるのである。そうなると、私の頭は水を得た魚のようになって、更に働きを強める。こういう状態が続く最近は、もう半日も経つと疲れてしまうのである。なので午後からは昼寝をしたり、水風呂に浸かりながら読書をしたりして、安静にするように努めた。水風呂の水も、長い時間浸かっていると徐々に温度が上がってゆく。思えば、この不安由来の緊張感に拍車をかけているのは、この暑さかもしれない。冬ならば、と思わなくはない。けれども、冬にこうして不安や緊張感から支配されていたくもない、とも思う。何れにせよ、私が今年の冬にどのような生活をしているのか、あまり想像が出来ないのである。

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