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サキのお父さん

#テレ東ドラマシナリオ  企画の記事です。

パスワードが間違っています | 世那さん

<あらすじ>

小さい頃に亡くなったと聞かされている父のこと。
ずっと思い出すことはなかった。写真もない。
いつからか母には聞いてはいけない質問になっていた。

SNSのパスワードを思い出すことをきっかけに、出てくる思い出には、
何か父の断片がくっついていた。

記憶の断片から、父の面影を現実世界で探し始める。最初は一人で。
そのうちに結婚する相手と一緒に。

ずっと側にいなかった父がなぜか身近に感じられる日常。
サキは父のことを知ることができるのか?

<シナリオ>

◯サキの寝室
 スマホのログイン画面を見ながら。
サキ「タカシの誕生日いつだっけ?」
  「takashi1005」
  「ダメだなぁ」
  「(なんでタカシと付き合い出したんだろ?)」
  「(付き合ったの一ヶ月くらいだっけ?)」
 スマホを置いて寝転がる。
  「(何でだろう?)」
 幼いころ見た父の姿が見える。
サキ「あっ、眼鏡が一緒だったんだ!」
  「あいつダメ男だったなぁ」

◯通勤途中の道
父がかけていた眼鏡、父と買いに行った犬の首輪を思い出す。
サキ「なーんか、最近、見たことある気がするんだよねー」
  「どこで見たんだろうなぁ」

◯サキの勤める会社
サキ「ぶ、部長! そ、そのネクタイのキャラクターなんですか?」
 首輪についてたキャラクター・・に似ている
部長「知らないの? J1のクラブチーム◯◯のマスコットだぞ」

◯寝室
 風呂上がり、キャラをデザインした人を調べるサキ。
 デザインした人の作品を調べている。
サキ「あ、あった!」
 記憶にある首輪のキャラクターと一緒だ。
サキ「で、どうすんの? このキャラクターの商品作った会社調べて、卸した店でも探すの?」
サキ「はぁぁ、無駄骨」
 寝転ぶサキ。

◯喫茶店
彼 「で、何? お父さんのこと探してるの?」
サキ「探すもなにも死んだって聞かされただけで・・お母さんには聞いちゃいけないだろうなって」
  「でも、何か思い出すたびに、すべてがお父さんに繋がってて」
彼 「何かって?」
 サキは、元彼のことをしゃべりそうになり、焦る。
サキ「か、飼ってたペットのく、首輪とか」
彼 「首輪?」
サキ「そう。一緒に買いに行ったの・・たぶん。」
彼 「ふーん」
サキ「そう、見たことあるんだけどなぁ。あれどこだっけ?」
  「(最近、見たんだよなー)」

◯居酒屋
彼 「で、俺には何かお父さんの思い出はないの?」
 マジマジと見つめるサキ。
サキ「うーーーん。ないっ!」
 とは言ったものの、何かありそうな顔をする。

◯彼の家
彼 「ただいまー」
彼の父「おかえり。だいぶ飲んでんな」
彼 「ま、ね」
彼父「おまえ、今の彼女と結婚するする気なんだろ?」
彼 「うん。」
彼父「一度、会わせろよ」
 部長と同じネクタイを解く彼の父。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。