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「選」ばれた歌、「選」ばれなかった歌(2022年9月号)

会報誌に短歌を投稿している。
10首まで投稿できて、採用は5首前後の人が多い。
歌はその歌が選ばれる「選」もフィードバックの一つ。何が選ばれて、何が選ばれなかったか、その基準を自分で考えることで歌を見直すことができる。手書きの投稿という面倒さも受け入れて、毎月送っている。

今月は6首採用。

採用された歌(掲載順)

出社すればマスクをつけて仕事する お昼にマスクがキムチを食った
この人が俺をどのくらい好きなのか ゲームのパラメータのように知りたい
自分から何かしたいと言わぬ女(ひと)が「ちょっと寄り道しよう」と言った
新玉ねぎの「佐賀県産」の文字を見て故郷を思う刻み終わるまで
妹の留守に猫らの餌やりに行くが人見知りして顔見せず
進まない仕事はどっかに投げ出して金曜の午後を土曜にしたい

選ばれた歌、選ばれなかった歌をみて感じたこと

わからない… 採用された基準が…
加齢、年齢を詠んだものは、うまく伝わってないんだろうなぁ。前月もだけど、恋愛に関するものは取られることがあるな。そういう気分は誰にもあると共感されるんだろうか。恋愛に関するものはもっと積極的に詠んでみようかな。

投稿した歌

(投稿順、日付は詠んだ日、太字は採用歌、矢印は投稿時に推敲したもの)

5/7土
こんなにも輝く舞台で名を聞けばキラキラネームも納得ですね

5/19木
出社すればマスクをつけて仕事してお昼にマスクにキムチを食わす
出社すればマスクをつけて仕事する お昼にマスクがキムチを食った

5/8日
彼の女(ひと)が俺をどのくらい好きなのか ゲームのパラメータのように知りたい
この人が俺をどのくらい好きなのか ゲームのパラメータのように知りたい

5/22日
自分から何かしたいと言わぬ女(ひと)が「ちょっと寄り道しよう」と言った

5/14土
他人にご飯作ってあげれば手を付けて笑顔見るまでが調理の時間
→愛する人にご飯を作ってあげる時 手を付け笑顔を見るまでが調理

5/16月
宝毛も白くなっては見つからぬ鏡にただの中年一人
→宝毛も白くなっては見つからぬ 鏡を見ればただの中年

5/18水
中年もウルトラマンを語る時、同じクラスの仲いい友だち
→中年もウルトラマンを語る時、相手は同級生の男子に変わる

5/28土
新玉ねぎの佐賀県産の文字を見てふる里思う刻み終わるまで
新玉ねぎの「佐賀県産」の文字を見て故郷を思う刻み終わるまで

5/30月
妹の留守に猫らの餌やりに向かうが怖がり姿は見えず
妹の留守に猫らの餌やりに行くが人見知りして顔見せず

5/20金
進まない仕事はどっかに投げ出して金曜の午後を土曜にしたい


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