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今月もひとり歌会(2020年12月)

月が終わると、毎日詠んだ歌を整理する「ひとり歌会」。
誰のフィードバックも得ず、詠んだ歌を見ながら、ひとり仕事や生活をふりかえる。

近況

12月15日に1年4カ月勤めた会社を退職した。
今月は半月ほど自由な時間があったので、なかなか行けなかったカレー屋に行ったり、部屋の大掃除をした。ダレてた日が多かったけど、思ったよりまとまった時間が取れず、次の仕事の準備できず年を越した。心構えだけはしっかりと次の仕事に臨もう。

歌について

今月も続けてくだけで一杯だった。
こういう月が続いてる。ちゃんとしないといつまでも続けるだけで一生終えそう。
もう少し、歌を詠むこと、推敲することに時間取ろうかな。

今月の歌(40首)

12/1火
やることが心の沼にぷかぷかと浮きつ沈みつ不快な師走
12/2水
原稿のアイデア求め夜歩く顔の横には冷たい餃子
(「塔」短歌会1/20締切投稿分)
冬になり出かけるときに思うこと冷たい雨が一番萎える
(「塔」短歌会1/20締切投稿分)
12/3木
書くことがなければアレだ最後の手 総集編を編めばよいのだ
12/4金
〆切の4日も前に書き上げるこれは一杯やらねばなるまい
 → 締切りの4日も前に書き上げるこれは一杯やらねばなるまい
(「塔」短歌会1/20締切投稿分)
12/5土
あつ森で息子がドットで描く絵見てもうお父さん超えてますよね
12/6日
父子とも疲れるほどに遊んだら子は家に帰るおれは酒飲む
12/7月
チクチクと肩から背中に刺す痛み今度は何が俺を襲うか
夜散歩昏き歩道に人がいる突如フラッシュバックするドラマ
 → 夜歩く昏き歩道に人がいる突如フラッシュバックするドラマ
(「塔」短歌会1/20締切投稿分)
趣のないスピードで隅田川人を乗せずに帰る屋形船
 → 趣のないスピードで川下る人を乗せずに走る屋形船
(「塔」短歌会1/20締切投稿分)
すみだがわ濁点とるとすみたかわ見知らぬ土地の見知らぬ川に
酒だけで酔えないこともあるんです。口説く時とか口説くときとか
八日後の退職する日前にして仕事と呼べぬ原稿直し
12/8火
歩く歩く大川のそばをテクテクと片手にレモンハイ握りしめ
(「塔」短歌会1/20締切投稿分)
12/9水
部屋ながめ年末掃除の計画を立ててみている計画だもの
(「塔」短歌会1/20締切投稿分)
チートデイだからってスパイス料理あとにラーメンあとにステーキ
12/10木
人肌を恋しと思う 感染がなければ誰かに会いに行くのに
12/11金
なめらかな肌を思って横になる固い座椅子が脇をゴリゴリ
天井に人肌恋しと鳴く俺にミシシと返す座椅子があって
→メール歌会に投稿
12/12土
本棚の組立てがほぼ終わるころ板は一枚逆にはめられ
(「塔」短歌会1/20締切投稿分)
12/13日
缶投げる赤子を叱る我が子いて君も昔はここでそうした
12/14月
会報誌手元に届き「選」された歌に喜び落ち込みもする
12/15火
最終日やりきれぬ仕事胸に秘め午後に帰宅すサワーをカシュる
12/16水
無職だといつでも缶を空けていい縛りない日々酔うてグダグダ
12/17木
歌詠もうペンを片手に紙広げ手は動かない白さを見つめ
12/18金
ただ二日無職になれば予定すらこなせなくなるこのだらしなさ
テレビには歌のお兄さんお姉さん元気の圧力ズッシンズッシン
(「塔」短歌会1/20締切投稿分)
12/19土
大盛りのカレーを食ってまだ足りず五駅を乗ってカレーのはしご
12/20日
引っ越してきたときからのダンボール一年経って開ける日がきて
12/21月
朝十時夜十時まで部屋の中漁り漁ってゴミ十袋
12/22火
無職なり! 働かずして生きることできる一日今は幸せ
12/23水
かぐわしいスパイス薫る皿が来る ラムを噛み締め満たされる年
12/24木
外出の自粛をせよというイブは家で食べたいケーキ屋に列
(「塔」短歌会1/20締切投稿分)
12/25金
世の中はイブがピークかクリスマス マイバースデー盛り上がれもっと
12/26土
日に数度コインランドリーを行き来するきれいにしたい明日は子が来る
12/27日
うまい、近い、安いが揃うスシローで親子が過ごす 満面の笑み
12/28月
七歳が就労体験するために六時に起きるもうブラックか
12/29火
友人を連れ決められぬ買い物に 後押しあればサクッと決まり
12/30水
もりもりとバーガー、サンド口に入れゴロリ寝転ぶダラリ年の瀬
12/31木
離婚とは息子と年が越せないということでした キッチンに立つ

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。