海外でボカロが流行るということについて

nogiのnote、需要あるなと思ったので書きます。短いので読んでみてください。

ない?知らん(以下常体)


音楽に国民性、ないし土着性があるのは当然のことだ。
これは音楽に拘わらず全ての芸術においてそうだろう。「イギリスの音楽」「中華料理」「アラブの芸術品」、多様性を持ちつつも、それらは個体群として特徴とまとまり、言い換えれば文脈を備えている。

それは近年になっても同じで、その国のインフルエンサーが紹介したからその国で流行るということもしばしばある。国(もちろん政治的な意味合いはあるが、広い意味での心の拠り所として)の影響力は当然ながら強い。

インターネットやSNSはそれを崩壊させた。「国内のインフルエンサー」が「YouTubeのオススメ」というブラックボックスになった。
ソースはすぐ出せないが、チャンネル登録よりむしろ関連動画やオススメでYouTubeは機能しているらしい。


そして、YouTubeは急に「これはどうや?」と滞在時間を伸ばさせるために知らんような動画を出してくる。大半がスルーするにしても、利用者がなんせ多いので「なんやこれ」と一定数の人が再生したりする。この流行はもはやYouTubeにしか分からない。

私たちに観測できるのは「最近やけに高評価増えてない?」「外国人コメ多くね?」といったことで、その要因は上記の通り正確には把握出来ないのだ。
もちろんTikTokなどが要因に上がることもあるが、それだって初めに使うのは、YouTubeで見つけて興味を持ったからという人が多いだろう。

これは単に「TikTokでバズる」ということにも共通するが、何がバズるか分からない。これはチャンスでありピンチでもある。どうすればいいか分からないから。
「愛して愛して愛して」「ロストアンブレラ」などの爆発的な伸びを誰が予測できただろう。もちろん曲はいいけどね。

(きくおさんは海外にも絶大な人気を誇っており、Spotifyも強いのだが「知るきっかけ」としての効果を持っているかは分からないのでスルー。でも、サブスクで聴けるのは対象者を広げる効果として大きいと思う。)

多分、ロストアンブレラの英語字幕動画にコメントする層はVOCALOIDってなにか分かっていない。というか、VOCALOIDのライブに行く層とは違う。


それは日本国内でも同じだろう。「初音ミク」を好きな層とボカロ曲を好きな層はしばしば異なる。もしかしてユキはそういった意味でフラットに聴けるのか……?

つまり、みくみくやメルトがありカゲプロがありゴーストルールがあり……という歴史をすっ飛ばして「ポンッ」とロストアンブレラが置かれている。
由々しき事態と言いたい訳じゃなくて、紹介動画を作ったらかなりウケるんじゃないかと思う。

費用対効果を考えて私がやるかは分からないけれど、知りたい人や紹介して欲しい人はいると思う。私が見たいからね。

英語曲が英語圏でウケるのは当然だ。と言ったら失礼かもしれないが、世界のヒットチャートはほぼ英語で、あってスペイン語なので間違ってはいないと思う。天下のBTSだって英語曲のDynamiteが爆発的に売れた。


GHOSTさんKIRAさんなどのムーブメントは合成音声への入口としてあるにしても、日本語で歌われた曲を広めるというのはJ-POP的にも価値があると思う。本気で。


(英語曲を出されている方は、サウンド面で結構日本語曲と比べても洋楽的アプローチだと感じる。あとGUMIが強い)

世界で流行ったJ-POPはスキヤキ(上を向いて歩こう)が最後というのは少し横暴だが、アイドルなどのショービジネスでないと太刀打ちできないところはあると思う。

インターネットの普及でそのターンが回って来てると思い、強く期待を持っている。
DECO*27さんが「TikTokでボカロの再生数はもう1段階上がる」と発言したのは記憶に新しいが、海外層の獲得もあると強く感じている。

こんなnoteを書いているのは「そんなこと言ったって、英語字幕つけるくらいしかボカロPにはできないよ。ぴえん」が理由なので現実には厳しい。
でもこれは(ミームとしてもNyan Catはあるにしても)従来なら考えもしなかったことだろう。

中国のビリビリもあるけどね……、踏み入れすぎるのもちょっとね……難しいのでYouTube中心に話してます。

結論

今後が楽しみですねって言うことと「この曲、海外コメめっちゃ多いよ!」というのがあったら報告して欲しいということ。


ありがとうございました。

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