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すべては周期(サイクル)である

COBRAの2020年5月6日の記事「Portal 2025」で紹介された記事「Seeing Cycles Everywhere Around Us」を翻訳しました。

※翻訳がお気に召しましたら、記事下部からサポートをご検討くださいませ。

"この宇宙のすべては、さまざまな期間と強度を有する数多くのサイクルで成り立っています。

実はこれらのサイクルは、自由意志のベクトル総計と併せてソースと初期異常の動的な相互作用により宇宙の運命形成への干渉パターンを作る宇宙エネルギーのスカラー波なのです。"


元記事


Posted Jan 27, 2020 by Martin Armstrong

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ずっと、ただの冗談かなにかだと思っていたが、本当のことだった。この世界のすべてには、周期(サイクル)が存在している。カジノでは、ルーレット盤に出てくる数字にも周期がある。しかも、周期はディーラーごとにある。そしてディーラーたちはカジノ内のテーブルからテーブルへと渡っていく周期をそれぞれ持っている。

ある夜、あるディーラーの周期を見抜いた私は、彼が他のテーブルへと動いた時に一緒に付いていったのだ。たしか1971年頃のことだった。賭けには大勝ちしていたので、みんな私の方を見ていた。テキサスから有名なプレイヤーが来ていて、私の隣に座った。そして彼は、私と全く同じゲームをプレイしていた。二人で勝ちまくってしまい、カジノが閉まる事態になってしまった。カジノに入って、いつものようにルーレットをプレイして、30分くらいたつと係員が私のところにきて「お名前は?」と訊いてくるので、よく知られた顔としてマークされていたのだろう。

現金をもらい受けたら、そそくさとカジノを後にした。

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ある日、家族の集まりがあった。私の娘は馬(競馬)が大好きで、話題はいつも三冠馬の話ばかりだった。「1978年以来誰も勝ったことがない」と言われていたので、私は頭の中で波動計算をしてから「今年はこの馬が勝つよ」と答えた。私は競馬をやったことがなかった。みんなが私の方を見て「それも予測できるの?」と訊いてきた。私は単に、統計学的な周期を見ると、今年はこの馬が勝つ年だと言っただけだ。そして、実際にアメリカンファラオが勝ったのだった。

私がやったこと、それは1978年から見て大きな転換点となる周期は37.33年(8.6*4.3)ごとになるので、次は2015年になると導き出しただけだ。で、実際にそうなった。ちなみに、私は賭けなかった。映画 『マトリックス』でもそういうシーンがあったが、私がやったのは周りのすべてのものに周期があるのを視たというだけだ。

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ジェイソン・パジェットという数学者がいる。彼は見るものすべてに複雑な数式を見出す。

彼は何にでも幾何学模様が見えるという。「ピタゴラスの定理の断片はありとあらゆる物事の中にある。」「あらゆる曲線、あらゆる螺旋(らせん)、あらゆる木もその方程式の一部となっている。」彼は大学中退でありながら、成功を手にした男だ。目にしたものを手で描きだし、すべてがフラクタル的な性質を持っていると悟った。先ほど述べたように、すべてはつながっているのだ。周期はずっと続いていて、余白は全く無い。死んだら、すぐさま「腐敗」の周期が始まる。待ってはくれないし、無駄な事は一つたりとも存在していない。

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パジェットは「pi(円周率)」を視覚的に描写できるという。piは3.14で始まる無限数だ。そのやり方は次のようなものだという。「フラクタルを分割すると、一部が全体と同じか類似している形を持っていることが判ります。例えば、私があなたの写真を1,000枚持っていたとしましょう。ですが写真は小さくて、それらを正しく並べていきます。すると、あなたの写真と全く同じ大きな写真が描き出されるのです。」

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ブノワ・マンデルブロはフラクタル幾何学を発見したことで知られているが、現実世界でそれを周りから見出だすことができた人物ではなかった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%8E%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AD

彼はあくまで数学者であり、それを生活に応用しようとする試みがあまり役に立たなかったのだ。

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私は、「なぜ周期が存在するのか」を説明しようとしたことがあった。

https://www.armstrongeconomics.com/armstrongeconomics101/understanding-cycles/why-do-cycles-work/

これが間違っていたとしても、それは単に周期の個人的解釈であって、周期自体が存在しないということにはならない。少しの間機能していたはずのサイクルが突然消えてしまうということもあるが、それは前後が接続するところに原因があるのであって、周期自体が機能していないということにはならない。経済学者はいつも間違えてしまうのはこれが原因である。なぜ経済学者は未来を予測することができないのか、これが理由だ。周期の中の「接続部」では、圧倒的な出来事が生み出されるからだ。1930年の世界大恐慌は、内燃機関の発明によって農業就労者の必要性の減少など、色々な周期が繋がった結果として起きたことだった。最近だと、インターネットの登場によって地元の書店やカメラ店が消えていったり、トラクターによって農業労働力が40%から3%に減少したり、その結果として失業率も上昇したりと。さらに、1931年のダストボウルソブリン債務危機、ヨーロッパからの過剰資本金流入、そして1989年の日本のようなバブル経済、そしてその後には劇的な下落という結末が待っていた。数多くの出来事は「ただ起きている」のではなく、相関性がある。そして、原因は一つだけではない。経済学者たちはいつも単一の原因と結果を求めているが、それは不可能というものだ。

パジェットのことで面白いのは、彼の素晴らしい才能は、脳に損傷を受けた結果現れたということだ。ミズーリ大学セントルイス校神経力学センターで神経科学者をしていたベリット・ブロガードは、パジェットがなぜ自分の周りのフラクタル世界を突然見ることができたのか解明するためにフィンランドへ向かった。実験の結果わかったのは、パジェットの脳は以前外部から損傷を受けたのだが、脳が自己再生をしていき、その過程で普段ほとんど使われていない脳の領域を使用できるようになったということだった。パジェットは後天的なサヴァン症候群となった。

これは特定の分野において非常に優れた才能を示すというものだ。彼の話はとてもおもしろい。フラクタルの接続部を見ることができるという、すごい才能を身につけたのだから。

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