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【スターリンク5G衛星】イーロン・マスクの野望はみんなの悪夢

COBRAの2020年5月19日の記事「Dragon Endgame」で紹介された記事「WHAT YOU SHOULD KNOW ABOUT 5G SATELLITES—HOW MUSK’S SCI-FI DREAMS ARE BECOMING OUR LIVING NIGHTMARE」を翻訳しました。

※翻訳がお気に召しましたら記事下部からサポートのご検討をお願い申し上げます。


”キメラは地球の電磁的フェンスを再強化するために、イーロンマスクとそのスターリンク衛星プロジェクトを支援しています。”


元記事


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April 7, 2020
Dafna Tachover, Guest Waking Times

序文

様々な国の企業や政府がいま地球上のあらゆる場所で5 GやWi-Fiサービスが提供されるように、約5万基の衛星を打ち上げる計画を立てています。イーロン・マスク氏のSpaceX社は42,000基のStarlink衛星の打ち上げを計画しており、これによってグローバルネットワークの確立を目標に掲げ、世界的な衛星打ち上げの取り組みをリードしています。

SpaceX社は、サービスを提供するためには地上ユーザーと衛星とを結ぶ地上アンテナを100万基ほど設置する必要があると説明しています。2020年3月、米連邦通信委員会 (FCC) はSpaceX社の地上アンテナ利用申請を承認しました。

これまでに打ち上げられた約400基の衛星によって、SpaceX社が「宇宙から5 Gを供給できる」としている数に近づいています。

今年、SpaceX社は月平均120回の衛星打ち上げを計画しています(2週間に60回の打ち上げペース)。

これらの低軌道衛星はすでに私たちの美しい夜空を汚染し、天文学の研究を妨害しています。

さらに、これらの衛星は人間、動物、植物の健康に悪影響を与えることが証明された高周波 (RF) とマイクロ波放射を放射する強力な集束電磁ビームを地球に向けて送るということが判っています。

これらの衛星は、地球上のすべての生命に不可欠な自然電磁界にも影響を与える可能性があります。ですが、衛星からの放射による環境への影響を評価、削減、防止、公表する一定の措置を講じた国や国際機関はありません。その一方で、自然にはすでに大きな影響が出ています。

(FCCは5万基もの衛星からの放射線放出の影響などの潜在的な環境への悪影響を黙認しています。)

FCCも共犯

衛星はFCCの管轄下にある無線周波数を使用しています。つまり、衛星を打ち上げる会社はいずれもFCCにまず申請書を提出しなければならないのです。他の連邦政府機関と同様、FCCも1970年に制定された米国環境政策法 (NEPA) の要件の対象となっており、FCCは人類の行動が自然環境に及ぼす影響を評価するための機関のはずでした。NEPAの手続と電気通信法の規定を満たすため、FCCは1996年に無線電波に対する非必須の「被ばく基準」を採択しました。ここでは熱的な有害性のみが対象として認識され、非熱的な有害性はいずれも認識されません。つまり、パルスや変調された信号による有害性はすべて無視されます。これは非常に欠陥がある基準です。それに、これは強制ではないので、基準を超えても罰則は何もありません。

FCCはこれまで、5万基の衛星からの放射線放出による自然への悪影響については黙認してきました。その主な理由として考えられるのは、FCCが自身の義務として法的に定めている範囲にあります。監督する範囲について、文書では「柱、塔、基地局などの建物」とだけ定義されています。

つまり、構造物にのみ焦点を当てていることが法的文言で明記されており、FCCはあくまで地上での活動と電子機器の評価のみを要求されていると解釈できるようになっているのです。

そのため、FCCは環境への悪影響を無視して、これまでに12,000基近いSpaceX社の衛星を自由に打ち上げさせることができたのです。

SpaceX社はさらに3万基の追加申請をFCCに提出しました。

12,000基のうち4,425基については、当初は低地球軌道(地球表面から715マイルから823マイルの高さ)に投入すると提案していましたが、

後にこの申請を修正、結局342マイル以下の軌道に投入するのは約3分の1ほどになりました。

残りの7,500以上の衛星は、軌道の「非常に低い」地点に配置されるよう許可を得て、ほとんど上空200マイルの位置に配置が決定されています。

SpaceX社によると、これらの「超低軌道衛星」は混雑した都市でのデータ読み込み時間を減らして通信速度を向上させるために必要な措置であるとしています。それと同時に、同社がWi-Fiを提供できる範囲を世界中に拡大するために必要だったと説明しています。

それだけに飽き足らず、SpaceX社は100万台の地上送信機を起用することで、「最先端のビームフォーミングや可制御アンテナ技術」を使って地上ユーザー(人間と機械)と周回する衛星を無線で接続する端末を設置することを決定しました。

これらの「一般消費者向け装置」はつまり、一般家庭に直接放射線を浴びさせる端末を地上に設置するということです。

イーロン・マスク氏は、地上アンテナの2段階設置のことを「お空のコンセント」と説明しています。

スターリンク衛星群は(11~17 GHz)と呼ばれるマイクロ波周波数帯の一部で動作します。

地上局は14~14.5 GHzで送信し、衛星からの信号は10.7~12.7 GHzで受信するという仕組みです。これは、700 MHz~約6 GHzで動作する現行のLTEネットワークとは大きく異なっています。


新たな金脈

低軌道5 G衛星の放射を世界の隅々にまで行き渡らせる計画している米国企業はSpaceX社だけではありません。Amazon社は40億人の新規顧客獲得を目指しており、合計3,236基の衛星を打ち上げを予定しており、5基目が設置され次第すぐにインターネットサービスの提供を開始すると発表しています。

Facebook社もまた、何千もの衛星打ち上げを計画しています。

そしてGoogle社の子会社であるLoon社では、「宇宙気球ネットワーク」からのLTEサービス提供を「サービスを受けていない社会」であるラテンアメリカに顧客ターゲットを絞って実施することを計画しています。

英国を拠点とするOneWeb社 (ソフトバンクの支援を受けている)は、2019年2月に5 G衛星6基を、2020年2月にはさらに34基を打ち上げました。

いま一番5G衛星の金脈を掘っている会社と言えます。

2月の打ち上げ時には、「これから毎月30~36基の衛星を打ち上げ続け、2021年からは5260基の衛星を使って全世界でサービス利用開始する予定」と語っています。

しかし、3月19日のBloomberg誌の報道によると、OneWeb社は「高いコストと厳しい競争に直面している」ため、このままだと破産申請する可能性があるといいます。

カナダでは、Telesat社の関係者が低軌道衛星の配備を「最終的には512基まで増やすことができる」と断言しています。

中国とロシアも複数回の打ち上げを計画している。


非常に有害な高周波とマイクロ波放射

RF(高周波数の電気信号)やマイクロ波を基にした無線技術(2 G以降)は非熱的に非常に有害な影響を生みます。これは「可能性」とか 「仮説」という話ではなく、事実です。専門家による数千に及ぶ科学的相互評価によって、5Gによる伝染病レベルの実害が既に報告されています。急速に拡大する5 Gインフラがこれをさらに悪化することは証明されています。

5 G衛星から地上に到達するエネルギー放射は、地上の送信アンテナからの放射よりも小さいと主張する声もありますが、衛星からの放射は地球の隅々にまで送られて、そもそも影響を受けない場所を残さないつもりだという事実が無視されています。さらに、地上送信機 (SpaceXだけで100万機) は、RF/マイクロ波放射の強度を大幅に増加させます。

2018年には、200人以上の科学者や医師が5 Gが有害であることを示す科学的証拠をまとめ、倫理に反することを止めさせるように求める「5Gアピール」を国連に提出しました。

専門家たちは高周波電磁界が「人間と環境に有害であることが証明されている」だけでなく、「植物と動物の両方に有害な影響を及ぼす証拠が増えている」こと、「その害は人類に対してだけでない」ということを説明しました。惑星内外の5 Gインフラによる「公衆衛生上の重大な危険」について議論する中、「ここで誰も何もしないと、社会がダメになってしまう」と世の中に対しても強く主張がされています。


地球の自然電磁システム

この5 Gアピールに加え、地球と宇宙の5 Gを止めるための国際アピールは、衛星が地球の電離層に干渉する可能性について警告する国際アピールもあります。

2020年3月29日の時点で、同アピールには世界208の国と地域から212,661人の署名が集まっていました。何万もの人工衛星が低地球軌道やそれ以下の超低軌道に入った場合、人工RFとマイクロ波による非常に強力なパルスビームが地球の電離圏に放出されると警告がされています。電離圏は自然界に存在し、常に平均30万ボルトの高電圧を発生させています。電離圏は、地球規模の(30億年間一定の)電気回路を制御しており、これに鳥、動物、木、人間などあらゆる生き物が接続し、活性化していると言われています。あらゆる生命はこの電磁回路に依存して生きています。5 G衛星の登場は、その構造を変えてしまう可能性があるのです。行き過ぎて、「生命が適応できる範囲を超えてしまう」可能性があります。


夜空と天文学界への壊滅的被害

イーロン・マスクのスターリンク衛星によって、すでに実害が出ています。Forbes誌やアマチュア天文家たちが報告しているように、巨大な衛星群は「天文学の発展を脅かしています。」衛星によって生じる光によって本来の夜空の静けさや星の光が見えなくなってしまい、被害を訴える声が多くあがってきています。

イーロン・マスクはそれでも、「天文学には大きな影響はありません」と主張するのみです。

異常なほどの衛星反射光の放出は、天文学を破壊するだけではありません。渡り鳥、アザラシ、蛾、カエルなどの生物が星空を利用して夜に進む方向を定めて航行する能力を阻害してしまいます。

SpaceX社の計画が実現すると、衛星の光は約9,000個以上の星々よりも明るくなると言われています。2019年末の時点で、122基のStarlink衛星の反射光より明るい星の数がたったの172個しかなかったと報告されています。

2020年1月10日、天文学者たちはスターリンク衛星の打ち上げ延期を求め、1967年宇宙条約2018年宇宙活動の長期的持続可能性のための国連ガイドラインを含む、環境リスクに対処する既存の条約を順守するよう政府に要請する「天文学の空を守れ」アピールを開始しました。

これまでに、48カ国から1,890人以上のプロの天文学者がこのアピールに署名しています。マスク氏とSpaceX社は、衛星の反射力の低減に取り組み、衛星の方向を「微調整」するよう善処する主張していますが、衛星を打ち上げること自体は止めようとしません。


悪夢に投資する政府

Los Angeles Times誌は、イーロン・マスクがアメリカ政府の我々から搾り取った税金から何十億ドルもの補助金を受け取って自分の「帝国」を築いたと批判しています。

2017年の頃は「イーロン・マスクはロビン・フッドのように、金持ちからお金を盗んで貧しい人に分け与えているのではなく、労働者階級から盗んで、自分のために取っておくのだ」と批判的に述べられていましたが、今のマスク氏はSpaceXへの160億ドルの追加補助金を政府に求めています。


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