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『イマーシブ・フォート東京』のイマーシブって何?水上のエンタメを手掛けた会社がイマーシブを徹底解説!

先日株式会社刀が衝撃的なプレスリリースを出しましたね。
ヴィーナスフォート台場の跡地にイマーシブテーマパークを開設し、2024年春に開業するとのことです。施設全体をイマーシブシアターにしてしまうとは!これには驚きました。さすが刀ですね。さすが森岡さんですね。
絶対行きます。全13のストーリー全て体験したいですね。社員全員マストで参加だな、これは。

イマーシブ・フォート東京のHPはこちら

イメージ画像(株式会社刀より引用)

えっ、イマーシブ という言葉をご存知ない?

大丈夫です。実際、我々も2021年にこの言葉を知りました。
コロナの真っ只中の2022年春にはイマーシブ屋形船シアター(のちにパニック屋形船シアターに改名)という商品コンテンツをリリースしたのですが、そのちょっと前に知ったばかりです。

イマーシブ (immersive)とは日本語で、「没入感」という意味です。つまりイマーシブシアターとは没入型劇場です。
没入型劇場と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、これまでの「観客が演者を鑑賞する」というスタイルから「観客と演者が同じ作品空間に同居しながら作品の一部となる」といったスタイルとなります。

イマーシブシアターはロンドンやニューヨークを中心に世界的に人気で、最近では日本でも浸透してきています。

2017年に東京ワンピースタワーで公演された「時の箱が開く時」を始め、2018年にユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは「ホテル・アルバート」などの有名どころを中心に、近年大小含めて少しずつ増えてきた新しいエンターテインメントの一つです。

この流れに乗り、今後日本にも普及していくだろうというタイミングでの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とこともあり、イマーシブシアターというワード自体、すっかり下火になってしまいました。

しかし我々はコロナ禍かつ緊急事態宣言中ですが、今後のトレンド間違いなし!と感じ、準備を粛々と行ってきました。そこで完成したのが、イマーシブ屋形船シアターです。屋形船という逃げ場のない空間で繰り広げられる「イマーシブシアター」を約60分の没入型体験アトラクションとしました。

屋形船事業者、フルタ丸松竹お化け屋本舗(協力)との協業プロジェクトで、興行は弊社・NOFATEが行いました。

内容:演劇 × 屋形船観光の新たなエンタメ体験を創出。屋形船という逃げられない環境で、迫力ある演技を間近で楽しむことができる。
期間:2022年3月5日~7月17日 計38回
販売価格:税込3,500円
効果:屋形船には縁のない、20-40代を中心とした新規顧客層を獲得し、飲食付きプランへの展開や従来の屋形船プランの利用へも繋げられた。
また、TBS王様のブランチのトレンド部で放映された影響もあり、他県からの参加もあり!

構成等は、劇団フルタ丸のフルタジュン(劇作家・演出家)さんです。
フルタ丸は、劇場や店舗・施設等の空間で、日常(生活)が非日常(物語)へとスライドしてゆく演劇体験を創作・制作している会社さんです。

ここからは質問形式で開発担当者に聞いていきます。

-そもそもなぜ屋形船に眼をつけたのですか?

藤田:
屋形船という不思議な空間の雰囲気が好きでした。別に沈むわけでもないのに、船に乗った瞬間に運命共同体みたいな!ただ屋形船利用のほとんどが宴会利用という実状を考えた時に、時代背景に合っていない部分も多く残っているんじゃないかなーという疑問が湧いたんです。

そこで、伝統産業をアップデートする!ということでいろんな仕掛けをしてきた中の一つが、屋形船でシアターをしたら面白いんじゃないか、ということでした。

飲食の用途だった屋形船を一変

-時代背景に合っていない部分とはどういうところですか?藤田さんはイベントとか宴会は好きじゃないんですか?

藤田:
ものすごく好きです。自分が担当するイベントや宴会などの企画は、todoリストの最上位にしてました。仕事そっちのけで率先して企画し実行してきたタイプです(笑)

だからと言って他者への強制はしないようにはしていました。自分が楽しんで、結果周りも楽しめる形でいいかな、と。だから自分は本気で楽しんでいました。
だからこそ近年、忘年会や新年会など会社イベントに対して感じることが多々ありました。
以前から職場の飲み会やイベントに積極的に参加したいっ!って人は意外と少なく、コロナが収束したらより消極的になっていくだろうな、ということは感じていました。

前列左が忘年会の出し物をする藤田

-そんな中で屋形船に着眼したポイントは何だったのですか?

藤田:
屋形船に限らずですが、飲食や観光、エンタメ産業は、コロナ中からコロナ後を描いた商品設計が大切だと思っていたんですよね。
150人くらいにヒアリングしてみたら、屋形船=宴会、というイメージを持っている方が非常に多くおられた。

宴会ももちろん大切な要素ですし、今後も残っていくものだとは思ってましたが、宴会のみの単一商品ではいずれ業界にとって厳しい時代が来る。それがコロナ後と見ていました。コロナは遅かれ早かれ収束するので、今後どうしていくか、といった仕込みが非常に大切だと感じていました。

またテイクアウトの浸透や、外食事業者の業態変更などで生き残り策を模索する企業が増えていく中、外的環境の変化も大きく変わるなと感じていました。屋形船は維持・メンテナンス費用などの固定費や燃料費、天ぷらに使う油やエビなどの材料費の高騰、人手不足を補う人件費上昇などコストアップは免れないだろうと。

-なるほど、それでこれまでの貸切形態ばかりでなく、乗合含めたエンタメ要素をこれまで屋形船とは縁のなかった層へのアプローチを模索していたんですね。その中で屋形船xイマーシブシアターに至った理由はなんですか?

柘植:
先ほど申し上げたように屋形船=宴会というイメージを持っている人が多かったんですね。そこで、これまでの屋形船の概念を覆すようなことをできないかということを模索していたんですよね。

屋形船の中で飲食をしながら楽しむっていうスタイルもいいけど、食事をつけなかった時に屋形船の価値ってどんなところに出てくるのだろうと。
実は船って一度陸から離れてしまうと密室空間なんですよね。なので、肝試しやホラー系のスリル感あることと組み合わせたら面白いんじゃないかな、ということが事の始まりです。

演劇中は外で景色を楽しむシーンも。

-あえて限られた、逃げられない空間を利用したという事ですか?

柘植:
そうですね!
屋形船という逃げられない環境で、迫力ある演技を間近で楽しむことができる、普通じゃない新体験を提供できるんじゃないかって。そこで松竹さんやフルタ丸さんと協業して劇場型の屋形船を創ることになったのです。

-なるほど、それは楽しそうですね。反響はどうだったのですか?

藤田:
2022年3月から7月までの5ヶ月間で週末のみの期間限定のイベントで275名の方にご参加いただきました。
最初はコアなファン層にご意見をいただくということでクラウドファンディングを立ち上げました。約70万円集まり、王様のブランチにも取り上げられました。

王様のブランチにて

-最後に、イマーシブの魅力を!

武知:
直に演劇を見ながら自分たちも参加する。お客さまも登場人物として物語を楽しむイマーシブシアター。参加するお客さんの言動で演者のセリフ・行動さらにエンディングまでも変わることも。イマーシブの魅力が少しでも多くの人に伝わり、新たなイマーシブシアターの成熟につながっていくことを願っています!

こちらの動画では、詳しく屋形船の変革を話しています!

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