なんでもない日に、母と絵本を読んだ。
6月の頭に救急で病院に運ばれてから、ずいぶん治ってはきたけど、まだまだ検査は続く。母はいつも病院についてきてくれる。今日は、薬の効き目を確認してから、胃カメラの予約をした。そして薬局の待合室に座っている間、2人で絵本を読んだ。
それが、ヨシタケシンスケさんの絵本のシリーズ。
よく本屋さんで見かけて、読んだこともあって大好きな絵本作家さん。母も大好きらしくて、本棚に見つけた途端「あっ!」って小さく声を出して、いそいそと読みだした。
ヨシタケシンスケさんの頭の中ってどうなってるんだろう~。
優しい絵とユーモアのある言葉遣い、日常の当たり前を少しだけ疑問に思う視点は、大人が読んでても「確かに」と思ったり、くすりとしたり。
いつもなら暇だなぁと思う待ち時間も、今日は絵本を見つけて、静かな待合室に私と母の小さな笑い声が漏れた。
母と夢中で読んでたら名前を呼ばれて、残念ながら2冊のうち1冊しか読み切れなかった。いつもなら呼ばれるまで暇をもてあましているのに、今日は名前を呼ばれるまでとても早い気がした。
そのあと母と一緒にご飯を食べながら思い出話。
絵本の中にサンタさんのエピソードがあったので、「わたしっていつまでサンタさん信じてた?」と聞くと
「のえるは、あんまり信じてなかった気がする。サンタさんに手紙を書きなって言っても全然書いてくれなかったもん」
なんて私の覚えてない私の話をした。
のえると兄は6歳差だから、もしかしてお兄ちゃんがママの知らないうちに、のえるに「サンタなんていないよ!」とか教えてたのかも、なんてくすくす笑いながら話してくれた。
イベント時にはトイザらスにいって、ほしいゲームが売ってなかったら、諦めずなにかしらのゲームソフトを買って帰ろうとする兄と、ほしいゲームがなかったら「もういいや」「だってほしいものはないもん」と諦める私。
そんな思い出話を、2人で笑いながら話した。
絵本って、きっとみんな好きだと思うしお気に入りの絵本がいくつかあると思う。大人になって読んでみると、大人の視点からの読み方ってあって、なんだか凄く面白い。
こぐまちゃんのパンケーキや、からすのパンやさん、はじめてのおつかい、母が読んでくれた本の中に、たくさんの大好きな絵本がある。昔の家には、廊下の本棚にびっちり絵本が詰め込まれていたのを思い出す。
親がどんな思いで私に読んでくれていたのかな、あの長編の本は読むの大変だったろうな、覚えるくらい読んだって言ってたな、なんて絵本を通じて母の思いを知る。
絵本は、小さいころも家族と素敵な時間を作り出してくれるけど、大人になってからも家族と大切な思い出を語り合って、優しい時間を作り出す魔法みたいだなぁ。
絵本、大人になった今家族と一緒に読み直すの、おすすめです。
今日は、母といい日を過ごしました。
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染谷ノエル
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