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TIME GAME ー可処分時間マーケティング

消費者の可処分時間をいかに獲得するかについて、最近のキーワードとなりつつある。TIME GAMEとも呼べるこの状況について、お金を中心に動いていたマーケティングが、なぜ時間へシフトしているのか整理したいと思う。

可処分時間とは

可処分時間とは、消費者の自由に使える時間と考えてよい。もちろん時間は有限であり、大切なものである。最近の雑誌では、節約術から時短術が増えてきているようにも感じる。
消費者の大切な可処分量として、お金から時間へと重要性がシフトしているのはなぜか。他の可処分量…スマホの容量ではダメなのか?(今後重要になるかもしれないが…)

環境変化_コト消費

まず中期的なトレンドとして、モノ消費からコト消費へのシフトがある。モノを売ってお金を頂くだけでなく、消費者への体験、エンゲージメントが重要と言われるようになって久しい。
体験をしてもらうということは、時間を使ってもらう事とも考えられる。そうする考えると、時間の量(長さ)だけでなく、質(満足度)も重要であるとわかる。

環境変化_New Normal

そして直近の(インパクトのある)変化は、コロナによる New Normalである。多様な働き方の中で、テレワークが進むと、通勤時間がパイとして増えて、各社が狙って然るべき所である。総務省統計局の調査によれば、1日1時間26分ものパイが増えたのだ。
コロナ禍で、ケーキ作りグッズが売れたが、ロックダウン解除後は全く売れていないという。これは、一時的な仕事ができない時間の消費が反映されていると考えられ、コロナフェーズの推移とともに仕事が再開し、可処分時間では無くなったのだろう。
このことから、一時的なマーケットを狙わないのであれば、消費者の可処分時間がどう変化しているのかに注目することが必要とわかる。もちろん、通勤時間もほとんどスマホを触っていたと考えると、そこが競合となる。時間は24時間からは増えない。

サマリ

消費者の可処分時間を獲得するマーケティングの重要度が増している。
サービスがコト消費へ変化することにより、体験・エンゲージメントへの時間の質・量が重要となっている。また、コロナ禍によるテレワーク等の変化により、可処分時間の変化を捉えて、対応することが重要である。
もちろん、企業は質の良いサービスで消費者の時間をいただくことにより、その時間をお金に変換することは必要である。これはLTVを高めるマーケティングに繋がるところであろう。
このTIME GAMEを勝ち抜くことに目線を移すと、新しいマーケティングが見えてくるだろう。




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