見出し画像

2月14日はSaint Valentines

- 2018/02/14 -


この日、2月14日はおなじみバレンタインデー。
フランスのバレンタインデーは、日本のように”女性から男性へ告白する・チョコレートを贈る”という習慣はもちろんなく、男性が女性(妻や恋人)へプレゼントをする恋人同士のための日という感じ。
(そもそも”告白”という文化はない、と友人のフランス人が言っていた)

日本ではハートのモチーフが街に増えたり、商業施設にチョコレートの売り場がドーンとできたりして結構主要なイベントだけど、フランスでは全然そんな感じではなくわりとあっさりしていた気がする。

学校帰りにNICOLASという有名なワイン屋さんの看板を見て、初めて気がづくくらいだったので。

画像2

フランスの看板は手書きの文字が多くて、どれだけ見ても飽きない。
この文字のように大文字の中に小文字(iとか)を書く人が結構いて、それは綴りとしていいのかな?と思うけど、見た目のバランス重視なのかも。

とにかく、字がかわいい。
ときどき読めないような字を書く人もいるけど、それでもなんかオシャレに見えてしまうから不思議。

フランス映画「アメリ」で、白いペンでガラスにさらさらと筆記体を書くシーンがすごく好きだった。


ということで。
本日は特にネタはないけれど、この日に撮った写真がいくつかあったのでちょっと載せてみる。

画像1


これは、学校が入っている建物の螺旋階段を1階分上がったところにある踊り場から、玄関の内側を見た時の写真。(足元。しゃがんで撮っています)

このアールヌーヴォー調の格子がすごく好みだったのと、奥の硝子窓の縁がすごく素敵で誰もいない時を狙って撮ってみた。

この螺旋階段がちょっと不思議な造りで、2階部分は足元にこの小さい窓があるだけなので全然光が入らず、電気がついてないと人の顔や階段の段差が見えなくなるくらい真っ暗。
(3階より上の踊り場は開けていて、教室があるからわりと明るい)

1階の登り口付近や、各階の踊り場に電気のボタンがあってそれを押してから上り下りするのだけれど、慣れるまではよく階段の途中で真っ暗になって焦っていた。

自分よりも前に人がいると既に電気がついているためボタンの存在を知らなかったし、なんなら、日中つけっぱなしか人感センサーのライトかな?くらいに思っていた。

が、既に電気がついているということは私が階段を上り終わるまでに間に合わないということで、途中でフッと消えて、一人ビクッ!!となって壁をつたいながらそーっと踊り場まで上り下りする、というのをよくやっていた。

フランスの古い建物は、とりあえず階段の電気のボタンの位置を把握しておいた方がいいです。
(ちなみにモンペリエの旧市街にある建物は、エレベーターはないところが多い)

画像3

これはさっきの写真とは別の建物にある、職員室入り口の窓。(学校の敷地は1ヵ所ではなく、教室がいろんな建物の中にあって、週によって変わる)

私は職員室に行くのが結構好きだった。
入ってすぐの受付のところにいた、ルーシーという事務の女性がフレンドリーで、数回顔を合わせたら名前を覚えていつも気さくに話しかけてくれた。
クラスではフランス語をうまく話せないので、貴重な話し相手だった。

画像4

↑ これは学校の廊下についていたヒーター(これ自体はラジエーター:放熱器というらしい)。
学校ではもう使われてなかったけど(だから廊下が寒かった)、装飾があまりにも美しくてうっとり。これが部屋や家にあるなんて憧れる…。
きっと、この建物には古い歴史があるんだろうな。


毎日学校へ行って、放課後に旧市街を散歩して、帰ったら宿題に追われて。

日本にいた頃のように、仕事してお金を稼いでるわけじゃないし、毎日目の前のことに必死で先のことなんて考える余裕はないけど、”今”を一生懸命に生きてる気がしてなんだか心地よかったし、不思議と不安は感じなかった。



この日の晩ご飯は、カスレ(cassoulet)

カスレ(cassoulet)とは、ソーセージなどと一緒に白いんげん豆を煮込んだフランス南西部の豆料理。

私が食べさせてもらったのは白いんげんではなく、おそらくレンズ豆?のカスレだったけど、ソーセージも食べ応えがあってとても美味しかった。

画像6



さて次回は、映画館や水族館があるショッピングモール『Odysseum』に一人で行ってみた話。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?