夜空に柔らかい音が響く。

夜の路地裏にハイエナがいた。血塗れで、敵意剥き出し。ギラギラした目が闇夜に浮かぶ。私は近くの室外機に腰を下ろし、少しギターを鳴らした。ハイエナが歯を収めた。私は黒色のとんがり帽子を被り直し、本格的に弾き始めた。夜空に柔らかい音が響く。気が付くと、ハイエナが隣に。
「君、名前は?」

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