RUSH テクニックの塊

またもや好きなバンドの話です。

カナダの3人組プログレッシブ・バンド“RUSH”。

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3人とは思えないほどの音の厚み。そして一人ひとりのテクニックの凄さと、音のバランスの良さ。3人の音が全てはっきり聞こえてきます。

もともとは、あのハード・ロックのスーパースターバンドレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の影響を強く受けたロックバンドだったのですが、メンバーの交代があり、世界で一番好きなドラマー:ニール・パートが入ってからプログレッシブ・バンドに変わっていきました。

特に好きな一曲が”YYZ”というインストゥルメンタルの曲(歌のない曲)。

ベース音が主旋律を引いているのがはっきりとわかります。

ギターとユニゾン(複数の人が同じ旋律を奏でること)で音が前に出てきています。ベースは低音でバンドに安定感を持たせるのでとても重要なのですが、ベースがここまで前面に出てくるバンドは他に記憶がありません。(私の聴いている量が少ないからだと思います)

このベーシスト:ゲディ・リーはシンセサイザーも担当します。その時は足ペダルでベース音を出しています。これで音の深みがさらに増して、情緒豊かな曲になっています。自分がドラムをやっていたので、どうもドラムとベースに耳がいってしまうのですが、ギター:アレックス・ライフソンも大好きです。特に速弾きということではないのですが、カッティング(ギターの奏法で、ミュートと休符でリズムを生み出すテクニック)がとてもキレがよく気持ちがいいです。とにかくすごい3人バンドです。プログレというより、やはりハードロックな感じがします。

かなり昔にトリオ・バンドで”ポリス”というバンドと比較されたことがあります。ポリスというよりスティングのバンドといった方が分かる人が多いですね。ポリスはいかに「音数を少なくしていく」か、RUSHはいかに3人でいかに「音を厚くしていく」かという対比でした。確かに的を射たいけんです。私は厚みを選びました。ポリスはそうでもないですが、スティングは好きです。

ドラムの話になりますが、ドラマーのニール・パートのドラムのセッティングがすごいんですよ。メロタム、バスタム(個々のドラムの名称です)その他もろもろ一周廻っています。新背ドラムも入っています。曲を奏でます。ソロの時はドラムが回転するんです。すべてのドラムを使いドラムを知らない人でも楽しめるようなソロをやってくれます。

今から35年も前、学生のときにこれでもかというほど聞いていました。最近なぜか思い出し聴き始めました。これでもかというほどまた聴いています。学生のころには気づかなかった細かなところまで聞こえてきます。何回聞いても読み取りのできる深いバンドだと思います。

「プログレ、なにそれ?」「ハード・ロック、え~」という人でも楽しく聴ける曲がたくさんあります。まさしくプログレの”ELP””YES"(~この人たちについてはまたいつか)とは違って聴きやすいロックという感じです。時間があったら、是非YouTubeで検索してみてください。スタジオ録音もいいですが、ライブは迫力があって違う魅力があります。

ものすごく個人的感想を最後まで読んでいただきありがとうございます。


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