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【パリ五輪】バスケ観戦記

 いよいよ夏本番で、盆地の湿度に心底参っているノックです。
 さて、パリ五輪のバスケットボール競技。日本代表は男女ともに三連敗で予選敗退の結果となりました。改めて、世界の壁の高さ(物理的にも!)を実感した次第です。
 私の単身赴任先の部屋にはテレビがないので、結局、観られた試合は男子のドイツ戦とブラジル戦、女子のベルギー戦の3試合でした。私なりに振り返ってみます。

 まず、男子から。フランス戦は、ライブで見ることができず。話題となっていたスリーポイントシュートへのファールについては、個人的にはノーファールに見えましたが、みなさんはどう思いましたか?バスケットボールでは、審判の笛を味方につけることもゲームの一部と考えられているところがありますが、あの場面では、フランスがファールをもらわなければ試合が終わってしまう場面。会場も含めて、そういう雰囲気が整っていたところに、河村選手のポジショニングがピースとしてハマった、という風に考えるしかないんでしょうね。マジで悔しいけど。
 ブラジル戦は、なによりブラジルのパフォーマンスを称賛すべき。特にアウトサイドシュートの確率がすごかった。中盤は日本のスリーポイントが入りだして、特にホーキンソン選手の5本連続成功は神がかってた。あそこからイケると思ったんですが、それ以上にブラジルの選手が、ベンチから入ってきた選手もほぼ全員活躍してて、これはもうチーム力の差。実力差が点数に出てた。それは初戦のドイツ戦も同じで。
 結果的には三連敗だけど、経験で得られたものは、ものすごくたくさんあったと思いました。これからの男子バスケにとって、素晴らしい大会だったと思います。

 次に女子。残念ながら、私は最終戦しか見ることができませんでした。そのベルギー戦。東京大会の準決勝と同じカード。その試合は日本の奇跡的逆転勝ちでしたが、今回は日本の完敗。解説者はかなりフォローしていましたが、個人的には日本の良さをほとんど見せれずに終わった試合だと思います。たぶん、それはチームを作る段階から積み上がってきたところで、本番で修正しようがないように見受けられました。速攻とスリーポイントを武器にする日本ですが、バスケの基本はゴールに近いインサイドでどれだけ確実に得点できるか。ベルギーは193㎝の選手を中心に攻めていて、そこがまさに日本の弱点でもあった。
 どんなスポーツにも言えることですが、自分たちの強みを活かすことと、相手の弱みにつけ込むこと。これを徹底したベルギーは、やはり強いチームです。

 
 今回の五輪では、日本のバスケが確実に強くなっていることを確認できて、バスケファンとしてはとても楽しめました。特に、女子に比べて世界から遅れをとっていた男子の成長は素晴らしい。これから日本からNBAに挑戦するような選手がもっと出てくることを期待してしまいます。
 女子は、前回の銀メダルで各国に研究し尽くされてしまっていますから、それを踏まえて、また一つ上のバスケットを目指して欲しいです。
 男子と女子に共通するのは、インサイドの弱さ。サイズが小さいのは長年の悩みで、それは今後もついて回るでしょうが、それを打破するような素晴らしい才能がいつか出てくることに期待をしています。

 今回の五輪は本当に面白い試合を見せてもらいました。日本代表のみなさんには、ありがとうとお疲れ様の気持ちを心から届けたい。
 一バスケファンとして、私はバスケットボール日本代表をこれからも応援し続けたいと思います!



おわり

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