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初級者モデラーお悩み解決 <その1>

今日は13日の金曜日なんですが、もはや若いスタッフには何の感慨もないようで。

かつて、仮面をかぶったおっさんがチェーンソー持ってはしゃぎたおす映画があったんですよ。名前を「13日の金曜日」といいましてね。

そしてそのおっさんの名前が「ジェイソン」というんだけれど、いまやジェイソンといえば野蛮な速さで駆け抜けるアイツのこと。

かつて「フレディVSジェイソン」という、アメリカの「貞子VS伽椰子」みたいな映画もあったりして、それはそれは盛り上がってたわけですよ…。

どうも。のっけから訳のわからない心の叫びを書きなぐってしまった、
NAオンラインのイハラです。

さて。今回はシリーズ企画第一弾!ということで、もはやジェイソンのことも知らないであろう、若手モデラーのお悩みを解決しようじゃあないかという内容。

題して、「初級者モデラーお悩み解決」!
そうです。お悩み相談ではありません。もう解決しています。(ん?)

実はこれ、以前に行った全国のゲーム系専門学校生から募ったアンケートに書いてもらったお悩みなんですね。

それをNAオンラインの講師がひとつひとつ丁寧に解決いたします。
きっと同じような悩みを持ってる人も多いんじゃないでしょうか。

ではでは、さっそくいってみましょう。

・ ・ ・

キレイなポリゴン割(トポロジー)にするにはどうすればいいですか。

どこにエッジをおくかが重要です。言い方を変えると、「そこにエッジが必要かどうかわかるようになる」こと。エッジが役割を果たしているかどうかよく見ましょう。

制作スピードをあげたい。

簡単なものでいいので、いっぱい作りましょう。作るたびに気づきがあって、こうすれば早いなと思えるようになります。それができると、昔の遅かった手法に戻れなくなりますよ。

UV展開が苦手です。

歪みの回避と境界エッジの場所選定ができれば、あとは領域の取り方です。トライ&エラーを繰り返すことを面倒くさがらずにがんばって。

口と目の部分のジオメトリがいまいちわかりません。

美術解剖学の本や既存の商用キャラモデルを参考にしてみてください。モデルの参考といえば、Pinterest はとても良い資料になります。

髪の毛のモデリングが綺麗にできず悩んでいます。

色々な髪形を作ろうとすると混乱するので、一つでもよいので作ることができる、かつ作りたいデザインの髪型を作ってみましょう。

どこから作っていけばいいのか、迷ってしまいます。

大事なのは、まず大枠を作ること。迷ってしまうのはディテールにとらわれているからだと思います。

制作に時間が掛かりすぎてしまいます。

最初のうちは「完成度」より「完成」させることを目指しましょう。制作スピードのお悩み同様、簡単なものをたくさん作ることをおすすめします。

観察力や頭の中で考えたものを実際に作る力がありません。

再現力を高めるためにアナログで描くことは有用です。また、対象の特徴や構造を理解することが大切ですね。ディテールにとらわれすぎないようにしましょう。

集中力がもちません。

制作に飽きるのなら、飽きないくらい好きなものを題材に選んでください。音楽聞きながらでも、お笑い聞きながらでもいいから手を動かしましょう。

・ ・ ・

今回は9つのお悩みを解決しましたが、いかがだったでしょう。

3Dを学習し始めは、ツールもよくわからないし、作るのに時間も掛かるし、何が正解かもわからないし、焦る気持ちはあると思います。

だけど、作り続けること、ねばって作ること、地道にこなすこと、それが上達への唯一の道だと思います。よく聞く言葉ですけど。

3DCGはワイルドなスピードで習得できるものではないですが、試行錯誤して得た結果は必ず自分のスキル、経験になります。

がんばれ、若きモデラー!

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
ついでにスキを押してもらえると、もうひとつ映画情報をお伝えします!

実は「14日の土曜日」という作品がありましてね…