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見たものを正確にモデリングするにはどうしたらいいのかって?

先日、沖縄出張へ行った時のこと。朝からミサイル発射の誤報があって、
ついでに台風もやって来て飛行機が欠航してもう一泊したイハラです。

沖縄にもう一泊したの!?うらやまし~!と思ったアナタ。外は豪雨と暴風でホテルから一歩も出られないんですよ。YouTube見るしかないっすよ。

さて。本日は久しぶりにNAオンラインCG講座の宣伝です。
いや、何だかんだ毎回宣伝してる気もするけど。

今、NAオンラインでは専門学校さんに向けて「観察力講義」というものをやってます。(現在、個人向けにはやってません。あしからず。。。)

どんな内容かというと、見たものをできるだけ正確に描画してもらい、それを講師が添削してフィードバックする、という内容です。

いや、ふつーの授業やん、それ。と思うでしょ。
ふふふ、NAオンラインの講義はそこがふつーではないのですよ。

実はこの講義、実際にニューロン・エイジ内の研修で行っていた内容をもとに作られています。つまりゲーム会社の研修内容なんですね。

そして、3DCGを制作する際に必要となる観察力を養うことを第一の目的としています。キャラクターモデラー育成の第一歩とも言えるでしょう。

そんな講義を、今回「岡山情報ビジネス学院」さんで実施させてもらいましたので、その内容を少しだけ紹介いたします。

1) 講義の内容を説明

まずは「観察力講義」の実施内容を学生のみなさんにお伝えします。
これは学校の先生にお願いしました。

何を描くのか、どのように描くのか、そしてどこに注意して描くのか…
そういったことを事前にお話ししてもらいます。

▲これが今回のモチーフである急須。左の写真をもとに描いてもらいます。

2)描いてみよう!

内容がわかったら実際に描いてもらいます。今回のモチーフは急須。
難易度は★☆☆、まさに初級編。

デッサンとは異なって、質感や光源は考慮しません。モノのカタチ、シルエットをとらえる練習なので線画で描画してもらいます。

3)提出と添削

今回はコピー用紙とペンを使って描いてもらいました。アナログで描くので手軽にできるのがこの講義の良いところ。

最終的に画像データにして提出してもらい、そのデータをNAオンラインの講師が確認していきます。

みなさんのデータ、もちろん僕も全部確認させてもらいましたよ!形状の正しい線を模索して試行錯誤しているのが伺えました。

▲描いてもらった急須を一部紹介。それぞれみんな慎重に描いてるのがわかります。

4)フィードバック講義を実施

ニーズによりけりですが、フィードバック講義は対面でもオンラインでも実施しています。今回はZOOMを使ったオンラインで。

講義時間は60分。だいたい3~4名くらいの作品を添削、解説していきます。時間的に全員分の解説ができないのは残念ですが…

でも、他人のデータを見るのも勉強になります。講義には僕も参加しましたが、みなさん真剣に参加してくれていました。

5)最後に質疑応答

学生のみなさんにとって、ゲーム会社の人と話せる機会は貴重です。同時に、我々にとっても学生のみなさんと話せるのも貴重な時間です。

制作時に気になったこと、うまくできなかったこと、そんな質問に答えて講義は終了しました。おつかれさまでした!!

▲フィードバック講義では細かなところまで解説していきます。

という感じで「観察力講義」を実施しました。その後、参加して下さった学生の方々全員から感想をもらいましたので、いくつか紹介します。

A.Yさん
自分が描いた絵に少し不満があったのですが、指摘していただいた事により、どこの部分を変えたら良くなるのか理解することができました。

I.Nさん
自分もあまり意識していなかった部分も細かく知ることができよかったです。

O.Sさん
観察すればするほど自作したデッサン(描いたもの)が元のサンプルと違うものだと気づいた

M.Kさん
自分の出来てない、足りてないところが分かったのでこれから聞いたことを意識して書いてみたいです。

N.Hさん
じっくり観察して細かい部分も描こうと思った。

Y.Hさん
全体のバランスを見ることでおかしな場所がないか知ることが出来ました。また事前に調べる重要性も覚えられました。

受講した多くの人が感じたこと、それは
自分がいかにモノのカタチを正確にとらえらえていなかったかということ。

そうなんです。同じモノを見てるはずなのに、人によって見えてるものが違うんです。意識できているか否かということでもあります。

急須のようなモチーフでもこれだけ難しいのだから、いわんや複雑極まりない人体(キャラクター)を描くをや。

まして360度、どこからみてもカッコイイ人体を3DCGで作るとなると、その難易度の高さがうかがえます。

▲実際に講師が制作した3Dモデルを見ながら形状の正しい捉え方を伝えています。

見たものを正確にモデリングするにはどうしたらいいのかって?
そりゃ一番の近道は、NAオンラインの講義を受けることでしょう。

と、いつになく自分ちの講義を推しに推してますが、今回、岡山情報ビジネス学院さんで実施してみて、あらためてそう思うわけです。

この講義、早い時期に受講すればするほど、後々の制作に良い効果が表れます。もちろん3D未経験の方でも十分意味があります。

最初にお伝えした通り、今は専門学校に向けての講義のみですが、いずれ個人が参加できるワークショップのようなこともやりたいなぁと思ったり。

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます!ついでにスキを押してくれたら、急須でお茶を入れるスキルがアップします。