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オリジナルキャラを作りたいあなたへ

ウチの会社は私服なので基本的に何着てもいいんだけど、
ここ数年、僕は黒ズボンと白いTシャツばかり。

全くキャラ立ちしてないわけですが、
ほぼ制服みたいになってるので、服を選ぶ手間がないのが良いですね。

どうも、おしゃれとは無縁仏、NAオンラインのイハラです。

3DCGをはじめるきっかけは人それぞれあれど、
何かに影響を受けて始めたよって人は少なくないと思います。

この業界にもジュラシックパークやトランスフォーマーなどの
映画を観て3Dに興味を持った人はたくさんいます。

同じゲームでいえば、3Dのリアル表現にこだわった
ファイナルファンタジーの功績も大きいでしょう。
(当時から髪の毛専門チームや水表現専門チームがあった)

かく言う僕もバーチャファイター(初代)に衝撃を受けたひとりです。
今見たらポリッポリのローポリキャラだけど...

出してくる例えがいちいち古いというのはおいといて...

いつかは自分もそんなキャラを作ってみたい!
そんなキャラクターデザインをやってみたい!

そう思うのは自然なことです。

自然すぎて、当然すぎてあまり声高に言われませんが…
キャラクターデザインって、すんごく難しいんですよ。

ということを今日は雑談気味に話してみたいと思います。

ゲームでも映画でもアニメでも漫画でも、キャラクターは出てきます。
そのキャラクターたちはどうやってデザインされているのでしょう。

キャラクターが完成するまでのアプローチはたくさんありますが、
共通して言えるのは、デザインが一発で決まることはない、ということ。

メインとなるようなキャラクターであればあるほど、
様々なバリエーションが描かれては消え、描かれては消えていきます。

キャラクターデザインをするのはトップ・オブ・ザ・トップのデザイナーで、腕におぼえのある人がいくつもデザインをあげるわけですね。

場合によっては、コンペ形式で選出することもありますし、
偉い人たちが注文をつけまくってリテイクまみれのキャラもいます。

実際僕もとあるゲーム開発の際にイラストレーターの方が
キャラクターデザインに苦悩している姿を目の当たりにしました。

そんな困難な道を経て、この世へ産み落とされたキャラクターですが、
それが見る人の心に響くかどうかは別のお話。

あんだけ考え抜いて作り出したのにネットでボロカス言われちゃったり...

キャラデザインやる人って、鋼のメンタルないとできないよね。
いや、それはモノづくりする人全般に言えるか…

ちょっと話がズレちゃったけど、
キャラクターデザインはいろいろ大変だってことなのです。

ここで最初の話にもどります。
キャラクターデザインをやってみたい人は多いことでしょう。

言い方をかえると、自分のオリジナルキャラクターを作りたい人
きっと大多数だと思います。

キャラクターデザインがいばらの道であったとしても、
あなたはやりますか…?

僕がいいたいこと、それは...

キャラデザやろうぜ!
オリジナルキャラを3Dで作ろうぜ!

ということ。
だって、自分のやりたいことってモチベーションあがるやん。

普段、就職作品というものはウンヌンカンヌン...言うてますが、
モノづくりは楽しくないとダメだと思うんですよ。

キャラデザの過程なんかをSNSでアップするのもいいなぁ。
世界中から感想とかもらえたら嬉しいしね。

それはもちろん、習作とは別ですよ。

は?お前何言ってんの?
そうです。何を言っているのでしょう。

あらためて明記しておきますが、
このnoteはゲーム業界への就職を目指す方に向けて書いてます。

基本的には就職作品についての情報をお伝えしているわけで、その観点からいうと、オリジナルキャラだけで勝負するのはやめましょうということなのです。

前述しましたが、キャラクターを作り出すのはものすごく困難です。
人型キャラの場合、まずは人体構造を正確に理解する必要があります。

それに加え、服など布の質感や装備品があればそのディティール表現、
理論に基づいた説得力のある意匠と感覚的に訴えるデザイン。

それを何度もリテイクして洗練させていった結果の産物、
それがキャラクターデザインです。

これができるのであれば、それはそれでおおいに結構。
スキルとオリジナリティが共存する最高のアピールとなることでしょう。

ただそれが十分に表現できないということであれば、
まずは既存のキャラクターを正確に3D化することに注力しましょう。

なぜなら既存のキャラは幾重もの精査を繰り返して、
とても高い完成度を持った造形をしているからです。

3Dで再現すれば、その制作過程が勉強になりますし、
完成すればスキルのアピールとして作品集に入れることができます。

逆に注意してほしいこと。
それは、中途半端なオリジナルキャラを作らないこと。

何となくでデザインしたキャラはそれなりの評価しか得られませんし、
そのキャラを3Dにおこしたとて、何となくなモノしかできあがりません。

学校によっては、2Dイラストコースの学生がデザインしたキャラを
3DCGコースの学生が立体化する、というケースもあります。

それ自体は実践的なプロセスなので悪くはないのですが、
元のデザインが練り込まれてなければ、せっかく3Dで作っても意味がありません。

キャラデザインもイマイチ、その3Dモデルもイマイチ、
そんな作品をポートフォリオに入れても、企業が下す評価はイマイチです。

もう一度言いますが、自身の創作活動としてキャラクターをデザインし、
それを3Dにおこすのは全然良いことなのでチャレンジしてください

ただし!やるなら本気で。

あ、ちなみに今年ニューロン・エイジに入社した新人でひとり、オリジナルの3Dキャラのみで勝負した人もいましたよ。ツワモノか!

キャラクターデザインは見る人への説得と、自分自身に対しての納得がせめぎ合う作業です。

考え抜いて何度もリテイクして、「もうこれ以外ない!」と思えるほどのデザインを目指してくださいね。

僕はみなさんが大胆な発想からデザインしたキャラクターが結構好きです。
やりたいことを詰め込んだ個性的なキャラクター、楽しみにしてます!

今回も最後まで見てくれてありがとうございます。
スキ!を押してくれたら、書いている人がちょっとおしゃれになります。