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[800字コラム] 東京高裁の二審判決

先日、ある男女の痴情のもつれをめぐる二審判決が出た。

この判決が確定した場合、男性にとってはきわめて重要で、女性と2人きりになった密室で何が起きたかについて、男性側が確たる証拠を示し得ない限り、将来にわたり裁判所は過去の判例として本件を参照し女性側の言い分のみを採用するし、今回のケースがそれに該当するのかは不明ながら、今後、和姦であっても女性があとからゴ−力ンと言い張り続ければ相手の男性を有罪に追いやることが可能になる、ということ。
 
しかし、裁判所の判決から少し離れて考えてみると、分別のついた成年女性、しかも水商売をして数多の異性とのコミュニケーションを経験してきた女性が、中年男性とサシで食事に出かけて、更には酒を飲みに行くことがはらむリスクについて、何の心得もなかったのか、とりわけアルコールの摂取について警戒しなかったのだろうか、という疑問は深く残る。
 
水商売という職業の貴賎を云々したいのではなく、もしも、生活の為にそういう仕事を心ならずしていたというのならば、余計に仕事場の外では異性との交友に警戒を強めるものではなかろうか。
 
そもそも、嫌な客だったら会食自体を断ることもできるのに、女性はなぜか会いに行っている。男性に対して何の恋愛感情も友情もないというのなら、その誘いにわざわざ乗った理由は何なのか。食事中にお酒を断ることも、バーに行く前に理由をつけて帰宅することも選択できないような理由があったのか。
 
繰り返すが、女性はキャバクラで働いていて、酒にまみれたオッサンたちが晒す下心を死ぬほど見てきていたいわば玄人。
その玄人が、警戒心を解いてしまった理由、心と身体の鍵を開けてしまうに至った動機は何なんだろう。
 
巷間囁かれているように、女性の志望業界への就職斡旋がその理由や動機だったのだとしたら、それは自ら進んで春を売ることで対価を得ようという、れっきとしたビジネスではないのだろうか………?

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