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歴史に学ぶ。

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司馬遼太郎さんの名著『国取り物語』『新・太閤記』『関ヶ原』『城塞』を中心に、歴史上の出来事や、歴史上の人物の考え方・生き様から、感じたことをつれづれと。
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#斉藤道三

馬鹿も集団になると力。

馬鹿も集団になると力。

(こんどこそ、かなわぬ)
正直な実感であった。

(すこし、やりすぎた)
後悔はしないが、
このところすこし
図に乗りすぎた
ようであった。

(馬鹿も集団になると力だ。
それをわすれていた)
さすがの庄九郎も、
この集団にはかなわない。

(司馬遼太郎 著
『国取り物語2』)

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確かに…。

なんじゃそりゃ
と感じる相手でも、
大人数になると
手に負え

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委ねる。

委ねる。

頼芸
「されば庄九郎、
 人間は死ねばどこへゆく。
 ひとことで教えてくれ」

庄九郎
「そのこと。
 坊主にまかせる。
 任せて考えぬ、
 これがサトリでござりまする」

頼芸
「 任せるだけか」

庄九郎
「その“だけ”に、
 人間到達できれば、
 もはや大覚者でございます。
 死は坊主にまかせる
 まかせて楽しく生を送る、
 それが達人の生き方
 というものでござりましょう」

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