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東京の夜景とジブリの話

カバー写真にもした下の写真

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六本木は森美術館の展望デッキから撮った東京の都心の夜景です。オレンジ色に浮かび上がる東京タワーが綺麗ですよね。

素直じゃないのはわかっているけど、僕は実はいつもこの夜景を見るとちょっと怖くて、ちょっと謙虚な気持ちになるんです。

何故か。

東京タワーを囲む高層ビルの屋上に点灯している赤いライトに皆さんお気づきでしょうか。

所謂、航空障害灯というやつです。

航空障害灯(こうくうしょうがいとう)は、夜間に飛行する航空機に対して超高層建築物や管制塔、発電所などの建築物、あるいは煙突、鉄塔といった構築物の存在を示すために使用される赤色または白色の電灯であり、これらは点灯または明るくなったり暗くなったりする明滅をおこなう。 航空保安施設のうち航空灯火のひとつ。(出典:Wikipedia)

僕はこの航空障害灯が彼らに見えて仕方ないんです。

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そう、『もののけ姫』に登場する猩々(しょうじょう)。たたら場の人たちを恨む生き物たちです。

もしくは

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そう、『風の谷のナウシカ』に登場する怒れるオームの大軍。

猩々にしてもオームにしても、自分勝手に栄えていく人間たちに対する怒りが赤い目となって現れているんですよね。

経済発展の象徴の様な六本木に聳え立つ高層ビルから眼下に広がる都心。その夜景を見ると最初の一瞬は、やっぱり東京タワーは綺麗だな、って思う。でもその次にはこの怒れる目を見つけて、この綺麗な夜景が完成する過程で多くの自然が失われて、生態系に影響を及ぼし、人間が快適となる発展の仕方をしてきたんだな。この快適な、恵まれた環境を当たり前の様に享受出来ていることに感謝して生きていかないとな。

と思うわけです。この夜景を見てこんな風に思い人他にいないだろうな、とちょっと自嘲気味になりつつも、明日もまたマイボトルにコーヒーを入れて会社に行こうか、なんて思いながら帰路についたりつかなかったり。


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