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大西正泰さん #1 日本に起業家教育が必要な理由

みんなのオンライン職員室」というオンライン講座で大西正泰さんのお話を伺いました。学校教育だけでなく自分自身の生き方へのヒントがたくさんあったので、3回に分けてレポートします。まずは日本人の不安傾向と、学校でできること。

1. 日本人の7割は、できない理由を探す

日本人の7割近くが「不安に感じやすい遺伝子」を持ち、「楽観的な遺伝子」を持つ人は約3%しかいない。アメリカ人は楽観型が3割で不安型は2割。

普通に教育していると日本人の7割は不安から「できない理由」ばかり考えるようになる。新しいことを始めようとする3%を「自分とは違う特別な人」とみなして理解しない。反対された3%は「何もできずつまらない」と感じる。

2. 不安だから、正解を欲しがる

さらに、不安な人は「正解を欲しがる」。正解を選ぶ教育を受け続け、正解を作る力や自分が選んだものを正解にする力をほぼ身につけないまま社会に出ていく。だから就職活動でも、正解を選ぼうとする。

3. 新しく始めることへの抵抗感を減らす

教育でできるのは実は、3%の楽観型を育てることよりもむしろ、7割が不安に思わない状況を作ること。やったことがないから不安に思うだけで、トイレへ行くとか自転車に乗るとか、日常的にやっていることは不安に思わない。

新しいことにトライする経験をして、それに伴う失敗にも慣れる。起業のスキルを学ばせるよりも、起業家マインドに触れるのが起業家教育のねらい。新しいことを始めようとする3%に対して、できない理由を挙げて潰すのではなく、新しいことを始めるのはそういうことだよね、と抵抗感がない形に慣らしていく。

【感想】失敗を日常に

最初の質問は、「起業家=ホリエモンみたいな人だとしたら、そもそもあんな人は教育で育てられますか?それとも生まれ持った才能でしょうか?」でした。

教育は才能を発揮できる環境づくり。個人だけでなく社会全体の幸せを実現することが学校の目的であるなら、本人の才能を引き出すことはもちろん、周囲の環境づくりも大切な役割だと、視点が切り替わった講座でした。

みん職、今週末にはオンラインフォーラム開催です。


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