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アマリとナイトブラザーズ


アマリは黒人で、貧しい人が住む地区に住み、母は安い賃金で働いている。それでも、アマリも兄も優秀で、私立の奨学金がとれるほど優秀だ。
差別といじめが合わさってかなりひどいいじめや嫌がらせに合っているがそれ以上に心を覆っているのが兄の行方不明だ。
アマリは兄を探し出すことを心に誓っている。

その兄から届けられたものが招待状代わりとして、
アマリは兄も参加したことがあるサマーキャンプという名の
超常現象局の入局試験に参加することになる。
兄の推薦だと知らされたのだ。

映画「メン・イン・ブラック」で、あちこちに宇宙人が紛れているように
ちょっと違ったものが紛れていることがわかってくる。

サマーキャンプの寮に着くと、今度は、代々超常現象局に勤めているエリートではない ということで嫌がらせを受けるのである。
しかも、アマリは滅多にいない「魔術師」だということがわかる。
超常現象局界隈では、魔術師は基本「敵」なのだ。

それでも兄と同じ特別捜査官を目指す。
寮の相部屋のエルシーと、特別捜査官を目指すディランだけが味方だ。
ディランは兄と一緒に行方不明にあったマリアの弟である。
兄が捕まえたモローという魔術師を取り戻すために手下たちが攻撃を仕掛けてくる。



黒人で貧しくて、エリートでもなくて女の子なので
男である兄よりも差別される。
兄が優秀過ぎるほどだったので、比べられ貶められることもある。
さらに魔術師という要素もあり、何重にも差別される要因を持っている。

なんともハードな人生で、いじめや差別を乗り越えるだけでも
エネルギーの大半を持っていかれそうになるところを頑張るのである。

ここまでで内容紹介としては三分の一くらい。

作者も黒人で、初めは白人を主人公とした物語を書こうと思ったが
数章で行き詰ったのだ とあとがきに書かれていた。
これが一巻目で続くらしい。
映画にしたら楽しそうである。




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