見出し画像

BONDプロジェクトの2代目BOND車(BONDカー)を事業報告書から読み解く。

序章

前回、初代BOND車について考察をしましたが、今回はその続きとしていた2代目BOND車についての憶測の記事になります。
ピースは色々嚙み合っているのですが、インスタグラムなどで「これが2代目BOND車です」と言われているものではないので、最終的には断定できません。
ゴシップ記事程度で「そんな可能性もあるよね」程度でお読みいただければと思います。
また、この件について、「BONDプロジェクトさんが何か違法なことをしている」というものでもないので、肩の力の抜いてお読みいただければと思います。

事業計画書

固定資産の内訳から読み解く

それでは恒例の事業報告書を確認します。

こちらが第11期と第12期の「固定資産の増減内訳」になります。

固定資産の増減内訳 第11期 第12期 抜粋

まず、第11期の車両運搬具では約116万円の取得と、241万円の減少が発生しています。
241万円の減少は初代BOND車を手放したこと、代わりに2代目BOND車を購入していることが解り、これが前回お話しした内容になります。
そして、第12期の車両運搬具では約116万円減少が発生しています。
そのため、第12期に2代目BOND車を手放して、2021年10月現在BONDプロジェクトは車を保有していないということが解ります。

減価償却

次に減価償却額を見ていきましょう。

固定資産の増減内訳 減価償却 第11期 第12期

初代BOND車は減価償却が完了していますので、車両運搬具に記載の減価償却は全て2代目BOND車になります。
そして第11期に483,458-、第12期に394,824-償却し、累計で878,242-減価償却しています。
ちなみに、ここでは第12期のように△をつけるのが正しい表記の様です。
で、この減価償却状況からどんな車か範囲を絞り込むのですが、一つ注意があります。

計算書類の注記 第11期

第11期から「1.重要な会計方針」に以下の記載があります。
「車両運搬具については、定率法を採用しています。」
初代BOND車の時代は減価償却については定額法を使用していましたが、2代目BOND車には定率法で減価償却をしていることが解ります。
定額法は耐用年数で均等割りで減価償却を行うのイメージ。
定率法は1年目を一定の比率で償却し、2年目は残りをまた同じ一定の比率で償却するイメージです。
なので、定額法は毎年同じ額なのに対して、定率法は1年目が一番額が大きく、後半になると額が小さくなるイメージです。

定額法と定率法の違いイメージ

では、定率法で1年目2年目の償却額が当てはまるパターンは何があるかというと、実は新車はありえないです。
普通乗用車は1年目の償却上限が386,766-がなので1年目の第11期に483,458-を計上していますのであてはまりません。
軽自動車でも2年目累計で償却上限が870,225-なので、今回2年目までの累計が878,282-なので、こちらもあてはまらないですね。

ということは・・・、そうです、また中古車が該当します。

で、中古の定率法の計算式を話をするとややこしいので、結論を言うと、
定率法で耐用年数2年の中古車を1年目に5か月、2年目に7か月分減価償却すると、第11期に483,458-、第12期に394,824-を各々償却し、累計878,242-減価償却した数字と一致します。

なので、第11期の期末が2020年10月なので2020年6月~2021年5月の期間に保有していたことが解ります。
なお、上記の試算は以下サイトで確認できます。

映像から車種を考える

BONDプロジェクトのストリーとビュー

ではここから車種を考察したいと思います。
では、googleストリートビューでBONDプロジェクトさんのビルを確認しましょう。

BONDプロジェクトの入るビル前

車が4台駐車しています。
一番右の車が見覚えのある形状をしていますが、それは一旦置いておいて。

googleストリートビューの機能で過去の同じ場所のストリートビューを確認できる機能があるので、並べて比較してみました。

はい。
一番右を除く3台は以前から駐車している車であることが解り、一番右のSUVだけ2021年5月に新たに映り込んだ車になります。

なんでこんな確認をしたかというと。
BONDプロジェクトがこのビルに引っ越してきたのは2021年3月頃です。
国税庁のサイトで「変更の事由:本店又は主たる事務所の所在地の変更」で2021/3/29に変更が発生していることが確認できます。

つまり、このSUVの車はBONDプロジェクトがこのビルに引っ越してきてから、新たに駐車するようになった車の可能性が高く、それは2代目BOND車の可能性が高いことを示すことになります。

ストリートビューに移る車種は?

実質この写真1枚しかないのですが、この車ですね。

左ストリートビュー   右フレックスランクル宇都宮店様

丸目ライトとウインカーの形状、フロントグリルの形、サイドのガラスの形状も一致しますね。
一致しないのはルーフレールの有無くらいかな。

ちなみに、トヨタのランドクルーザー100になります。
この車も1998年から2007年ごろまで生産されていた車なので、中古車としての耐用年数が2年という減価償却の条件に一致しますね。

初代BOND車も中古のランクルだったわけですから、2代目も中古のランクルを選ぶ。
本当に初代BOND車として中古のランクルが事業に必要で購入したのなら、2代目も同じタイプの車種を選ぶのは確かに筋が通ってますね。
ちなみに、もしこの車が2代目BOND車なら、このストリートビューに映っていたのが2021年5月ですから、1か月もしないうちに、2代目BOND車からお役御免となっています。

リサイクル預託金

そして、実は2代目BOND車が選択肢としてランドクルーザー100であることを示す情報がもう一つあります。
それがリサイクル預託金です。
再度、固定資産の内訳を見てみましょう。

固定資産の増減内訳 リサイクル預託金 第11期 第12期

第11期に2代目BOND車購入と併せて、13,850-でリサイクル委託金を取得していますが、リサイクル預託金が13,000-を超える車ってなかなかないんですよね。
軽自動車なら1万円切りますし、プリウスでも高くて12,000-がやっとで、13,000-を超えるのはランクルやハイエースクラスの大きめの車になるのに気づいたので、実はそのことが今回2代目BOND車を調べ始めたきっかけだった経緯があります。

ではランドクルーザー100のリサイクル料金を見てみましょう。

トヨタのリサイクル預託金一覧から

上限が13,550-に少し届きませんが、リサイクル料金未預託車の場合540円が追加で必要になります。
また※4を読んでみると「この他に資金管理料金、情報管理料金のお支払いが必要となります。」とあり資金管理料金は130円かかり、情報管理料金は会計上リサイクル預託金ではなく、支払手数料として費用計上されるので除きますが、合計すると上限は14,200-を超えるので該当しますね。
ということで、リサイクル預託金の面でもランドクルーザー100である可能性が高いと考えられます。


最後に

いかがでしたでしょうか。
減価償却の内容、ストリートビューに映る車、リサイクル預託金から、2代目BOND車も中古のランクルだと考えていますが、こればかりは断定できるものではないですね。
BONDプロジェクトのインスタグラムにでも上がっていれば、断定もできそうですが、何しろ保有していた期間が短いので、そういう機会はなかったようです。
また、いくつか疑問点もあります。
・リサイクル預託金は範囲に入るけど13,850-という金額ににぴったり収まるのか?
・ランクル100の取得価格116万円というのは中古とはいえ、相場的に安すぎる。(相場的にこの丸目モデルは200~400万くらい)
等です。
なので、あくまでも想像に過ぎず、また今となってはBONDプロジェクト保有の車ではないので、解かったところで何なんだ?
という冷静なツッコミも入りそうなので、今回はこの辺りで終わりとさせていただきます。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?