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◆信楽焼 藤原純さんを訪ねて Vol.②

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のぶちか
僕あの、(純さんの)型がすごく独特で素敵だなぁと思って、

純さん
ハハハ、ありがとうございます(←照れくさそうに小さい声で)

のぶちか
(純さんの中でいくつか)オーソドックスな形があるじゃないですか。
こういう独特の形を生み出した何かきっかけがあるんですか?

純さん
元々(こういう加飾が)好きでぇ、表の狸見てもらったら…。

(工房内から表へ移動)

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⇧純さん作の狸の後ろ姿

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元々の趣味っていうか(こういう表現が)好きなんです、たぶん…。
これは器とかする前にこういうの作ってたんですけど、こういう部分見てもらうと、これも背中に(純さん器の形の原型の様な装飾が施されている)…。

純さんと型

のぶちか
あー、本当だ~!

純さん
元々昔から知ってる人からするとたぶん、「元々に戻ってんねんな」って。

のぶちか&こーすけ
へ~~~!

純さん
馬場(勝文)君だったり、大谷哲也さんていう信楽の作家さんがいて、で、僕は元々こっち(オブジェ系統)ばっか作ってたんでぇ。で、馬場君は食器作ってたりしてたんでぇ、「あぁ、こういうシンプルなんも面白いんやなぁ」って思ってて、で、食器始める時にこういうの最初作ってたんですけど、「シンプルなんも作ってみよ」っていうのがあぁいう…、これが段々シンプルなもん作る間に好きなもんも作ろうったらこうなってきて…。でもそれが良いんかどうかは分かんないんですけど…。

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のぶちか
完全にでももうオリジナリティーが確立されているので…。なんか今、かなり色々と画一化してきているから…、なんか…あるじゃないですか「この形作っておけば…」みたいな…

純さん
そうですね、「間違いない!」みたいな。

のぶちか
そうですよねぇ…。で、先行している人達はまだあれですけど、後発でそれやっちゃうともう見る人が見ちゃうと…

純さん
そうですよね。

のぶちか
で、かなり色んなものが出て来ている中でオリジナリティー出すのって凄く難しい時代になってきている気がします。

その中で…、今回、実はもう何年も前から人気があって(純さんの事は)存じ上げてたんですけど…、人気があるから(という理由だけで)オファーするって僕の中で何か違うと思って…。

馬場(勝文御夫妻)さんからも(純さんは)凄い良い方ってお聞きしていて、そうする内にお客様からも「純さんの扱わないの?」とかお話を頂いたり。またそういうお客様が(僕から見て)目利きで(笑)。「なんで扱わんのか?」みたいな感じで(笑)。だけど、凄い人気作家(であるだけに)…

純さん
いやぁ…、そんな事ないですよ(←優しく照れ臭そうに)。

笑顔の純さん

のぶちか
ちゃんと作品ベースで(純さんの魅力に)腹落ちできないと…失礼にあたる思って…

純さん
あ~~~。

のぶちか
で、ずぅっと色んな方が(純さんの作品を)アップされるのを拝見し続けて一番すごいなと気付いたところは、「造形」の部分で圧倒的にオリジナリティーが発揮されているという点で。それからずぅっとお会いしたいなぁと、で、気持ちが高まって今回に至るという(笑)。

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歴史

のぶちか
お父様は何代目になられるんですか?

粘土を運ぶ純さんのお父さん

⇧純さんと共に重たい粘土(推定20㎏前後 汗!)を運ぶ3代目のお父様。
 のぶちかもかくありたし!

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純さん
親父3代目で、僕で4代目です。最初ここじゃなくてもうちょっと信楽の窯元がいっぱいある所で。

のぶちか
じゃぁこちらは工房単独で?

純さん
そうなんですよ。なんか小学校の時に急に作業場だけ移して。

のぶちか
へ~!
で、陶芸を始めようと思ったきっかけというのは…

純さん
おじいちゃん。
(陶芸を)やり始めた時も(まだ)おじいちゃんもやってたので…。
で、やり始めた頃はこうやって動物作ってたんですけど、もっと中国の綺麗なやつをカッコいいと思ってたんでぇ。

純さんのおじいさんのインスタ

⇧純さんのお爺様作の獅子。
この時の投稿にもお爺様への尊敬や憧れが垣間見れます。

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で、あれを作ろうとしていたらおじいちゃんが「信楽らしくない。」って言って…。なんかこう「ガッとして抜け感がお前には無いから」って言われてから、なんか抜け感っていうのがまだよく分かんなかったんですけど…。でもやってる内になんか、曖昧な部分があってもそれが信楽っぽいなぁ、ってイメージですね。

だから器とかも作り込み過ぎてないていう感じは残したい。それがこういう土だったり…がそういう抜け感を感じるんかなぁと自分なりに(解釈してます)…。綺麗な土使って綺麗にピシってやるのもカッコ良いですけど、なんか向いてなくて、人間的にも…。こういう感じが丁度「僕っぽいな」って。

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のぶちか
へ~(←なるほど的な)。
お爺様の時の主力の商品はやっぱり置物が…?

純さん
いや、花瓶屋です。
ひいお婆さんが京都の窯元の娘で、ひいお爺さんが12歳位かな、丁稚に行っててそこに。で、結婚して京都から瀬戸に行ったり萬古に行ったりして信楽に100年前位に来たんです。

で、ひいお爺さんのお兄さんもそんな感じで京都で窯元してて、で、京都が景気悪くなった時にひいお爺さんのお兄さんの窯元はつぶれて、で、うちのひいお爺さんが信楽に居たんで(お兄さんも)来て、で、一緒に狸作り始めた家系です。で、花瓶とか京都で習って作ってたんですけど、こういう造形がたぶん得意で、信楽に来て火鉢が主流の時代にそういう狸とか作って勝手に売ってたらしくて。

だから窯を作る技術とかもあったんで、自分で窯を作って自分の好きなもん焼いて、花瓶焼いたり狸焼いたりして、それを色んなとこにこう(売っていく)…。だから元々が花瓶と、まぁ「こういうの言われたら作るよ~」みたいな…。

のぶちか
へ~。

純さん
だから僕もまぁ(家業の商品)全般こういうの作ってるんで。こういうの作ったり花瓶作ったりして、間にあぁいうの作ってて、で、「食器作りたいなぁ」って思って食器作り始めて…。こういうの(家業の商品)はいまだに作ってます。

カエルと純さん

⇧家業の商品としての置物や植木鉢(純さん作)

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こーすけ
へ~(←驚いた様に)。

純さん
だから朝から大体夜7時位までは家のもんも作って、でそこから自分の(作品)を夜中作ってるんで…。

のぶちか
へ~!大変ですね!

純さん
ず~っと作ってます、だから。別にこれ(家業の商品作り)やめちゃっても僕的には大丈夫なんですけど、「まぁ(きっと)やってる意味がなんかあんのかなぁ」と思って続けてます。

のぶちか&こーすけ
へ~(←ひたすら感嘆)!

純さん
だから信楽のそういう(一般的な)皆がやってるもんも作って、作家もって、両方やってる人いないんで、それを続ける意味もなんかやってればあるかなぁと思って…。

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⇧3代目のお父様もバリバリの現役。
小気味の良いリズムで植木鉢を制作される姿が素敵でした。

⇩Vol.3に続く・・・

◆信楽焼 藤原純さんを訪ねて Vol.3
https://note.com/nobuchika0919/n/n5250a8e853bf


◆「藤原純 陶展」in JIBITA

会期:2021年2月27日(土)~3月7日(日)
平日 13時OPEN/土日 10時OPEN
※会期中の金曜日はお休みです。
作家在廊日:2月27日、28日

WEB販売
2021年内を想定し、現在スケジューリング中です。
もうしばらくお待ち下さい汗。
⇩JIBITA  ONLINE SHOP⇩


⇩藤原 純 Instagram⇩

https://www.instagram.com/jin0815/?hl=ja

⇩JIBITA Instagram⇩

https://www.instagram.com/gallery_jibita/?hl=ja


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Gallery JIBITAの のぶちか と こーすけ(妻のあだ名)です。 山口県萩市で陶芸作品や器、アートを販売しています。 趣味は「家族」です。