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【ちょっと昔の世界一周】 #38.1 おまけ

今回は航空券の変更のために訪れた航空会社でのエピソードです。
意外と長くなったので、おまけにしました。
本編はこちら↓

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タカさんの行動が気になりつつも、ツリーを出た私は新市街へと向かうことにした。

イスタンブールの街はボスポラス海峡を挟み〝新市街〟〝旧市街〟に分かれている。
※アジアサイドもあるが一般的にはメインは二つの地区

もはや好きになっているツリーがあるのは旧市街。
昔からの歴史のある建物が残り、イスタンブール観光の中心地。

かたや新市街は歴史のある建造物もあるものの、ショッピングやお洒落なお店が並ぶ地域。

これまでの私の旅を振り返ってみれば、間違いなく旧市街が性に合っているであろう。

ツリーを出て先ほど駅から乗って来たトラム乗り場へと向かう。

ロイヤルヨルダン航空のオフィスの最寄駅の名前を聞いていたので、ここに来た時のように困ったら周囲の人に聞こう!
そんな考えでトラムが来るのを待つ。

しかし先ほどとは違い、旅の荷物を持っているわけではないので自分の中でも余裕ができたのであろう。

路線図を見て確認をしたりして、誰の助けも借りずに新市街へと辿り着いた!

メモに従って進んでいくと、無事に【Royal Jordanian】と書かれた看板を発見。
改めてツリーの情報力の高さに感心しながら、中に入って行った。

ドアを開けると、航空会社(旅行会社?)というにはあまりにも少ない数のテーブルしかなかったのだが、それに見合うだけのお客さん、、、
いや、私しかいなかった。

そんなわけである。
従業員は三名ほどいたのだが、みんなで一つのテーブルに集まり談笑中。
突然入って来たお客さん(私)に一斉に視線を向け、急いで各々の席へ戻った。

さて、私の英語力で説明できるか!?
と思っていたが、少なくともここまで旅をしてきた。

世界一周航空券(ただフライト情報が印刷されている紙だが)を見せながら、イスタンブールからの予定を伝える。

どうやら世界一周航空券の対応は初めてだったようで、最初はこれなんだ?といった雰囲気だったが、そういえば!!といった具合に手続きを進めてくれる。

いきなりやって来た世界一周中の旅行者。
しかも店内唯一のお客さん

一人がパソコンに向かい色々と頑張っている傍で、残りの二人が質問をしてくる。

私の英語をなんとか理解して話を聞いてくれるスタッフ。
そのうち、どうして予定が変わったんだ?という質問になる。

どこまで説明できるか分からなかったが、アテネでの一騒動を話し、その時にペトラ遺跡が気になったことを伝える。

そんな理由でギリシャを離れたのはクレイジーだ!(いい意味で)
と同情してもらいながら、ペトラに行くにはアンマン(ヨルダンの首都)からこう行ったらいいぞ!といった具合に色々と教えてくれた。

そんな話をしている間も、しっかりと業務を進めていてくれたおかげで、無事にフライトの変更も完了。

結局、私しかお客さんのいないオフィスでの時間も終わり、三人に見送られオフィスを後にした。

『これだけ楽しく過ごせて良いのだろうか?』

そう思いつつも、これがトルコだ!と一人で納得しながらこの後どうするかを考える。

せっかくなら新市街を見て回ろうかな…
そんなことを考えていたが、用事も済ませたことで昨日からの疲れか少し一休みしたくなった。

さらに、頭の中にタカさんがはどうなったか?ということも浮かんできた。

『ひとまずツリーに戻ろう』

そう決めて、すっかり気に入った宿へと足を進めた。



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