Pixiv、食べログアプリのUI変更の意図

一年くらい前 (2017年初頭) に書いた記事をそのまま投稿。

タイトルの2サービス、携帯にアプリを入れてまして、普段からかなり使い込んでます。

Pixivは去年の6月、食べログは今年に入ってから大幅なUI変更があったのですが、「ユーザーの使い方」の定義がかなり変更されてる印象を受けました。

UI改善の意図みたいなものをなんとなく感じ取ったので、記事にしてみます。

▼Pixiv

●旧UI

今もあまりUIが変わっていないPC版に意図が近いんだと思います。

フォローしているユーザーの新着作品やランキングから、見たいイラストを探すような導線が想定されてたと思います。

なので、今まで見てきた投稿者のイラストをチェックしたり、ランキングを見て気になるイラストや投稿者をチェックしたり・・・という使い方が想定されてたように感じます。

使い慣れてるユーザー的には、いつもの人たちをチェックするついでに時々ランキングを見て他のイラストを探してみるような使い方をするのではないでしょうか。

●新UI

ランキングが占める面積がかなり小さくなり、観覧履歴からレコメンドされる「あなたにオススメ」というエリアがでかでかと表示されるようになったのと、「みつける」というメニューを開くと話題のタグ一覧が表示されるようになりました。

「あなたにオススメ」エリアは、iPhone6の画面で6つのサムネイルが表示される形式で、延々と下にスクロールすることで新しいイラストを探せるようになっています。

以前のUIよりもサムネイルがかなり大きくなりました。一覧性よりも、イラストの内容が目につくことを優先した結果なんだと思います。

今まで見ていなかった投稿者のイラストを積極的に見せることで、フォローする投稿者やお気に入り(コレクションと名前を変えました)の数をどんどん増やしてほしい、という意図が見えます。

以前のUIに比べると「他の情報が目に飛び込んでくる」感がかなり強くなったので、おすすめされる情報を浴びせられる感じになりますね。

▼食べログ

●旧UI

「店を探す」ことにフォーカスが当てられていた感じがします。

アプリを起動すると現れるメニューで、画面遷移をせずに詳細条件で店を絞り込みできるのが特徴でした。

投稿はしないけど手軽に店は探したい、というユーザー向けのUIだったんだと思います。

●新UI

アプリを起動すると「タイムライン」というページが開き、新着の口コミ一覧が表示されるようになりました。

また、口コミ投稿やマイページへの導線もかなり強くなり、口コミを見たい人や投稿者が使うとこも配慮された形になっていると思います。

店の検索機能も以前のような検索条件の一覧性はなくなり、エリアやジャンルといったシンプルな検索がしやすくなっています。

口コミの投稿をうながし、店の検索機能はシンプルな主導線に、という意図が見える気がします。

▼まとめ

UIが大幅に変更されると、自分が今ままでどういう使い方をしてきたのかがわかってきて面白いです。

しかも大抵の場合は、UIから導かれた使い方をしているわけで、言ってみれば「そういう使い方をさせられてきた」と言えると思います。

大幅なUI変更は使い方の変更を強要する形になるので、本当に新UIがユーザーの使い方にマッチしているのか、というユーザー理解がめちゃめちゃ大事だな、と思った次第です。


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