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ふるさとワーキングホリデー行ってみた

こんにちは。
絵日記でふるさとワーホリの体験を発信しているやまのぼりです。

2年以上前からInstagramでふるさとワーホリの体験を発信してきましたが、ずっとふるさとワーホリ体験者の話ってネット上に少ないな~と思っていたので、noteで体験者の側からふるさとワーホリの概要や感想、制度の課題と可能性について書こうと思い立ちました。

先日「ふるさとワーキングホリデー参加による効果と関係人口」という個人論文も執筆したので、そのことも共有しようかなと。

少々長いので、もっと手短にふるさとワーホリの概要や感想を知りたいという方は、こちらの記事で綺麗にまとめていただいていますのでどうぞ~。


ふるさとワーキングホリデーとは

総務省広報誌_山登有輝子_1


簡単にまとめると、地方に住み込みでバイトをしながら、地域の人たちとの交流を通して、地域の暮らしを体験できる制度です。

総務省の説明は以下の通りです。

都市に暮らす若い人たちが、一定の期間、地域に滞在し、働きながら、地域の人たちとの交流の場や学びの場などを通して、通常の旅行では味わえない、地方をまるごと体感してもらい、地域とのかかわりを深めてもらおうというもの
総務省 ふるさとワーキングホリデーポータルサイトより

都市部の若者と地域との多様な関わりの創出(若者と地方の接点づくりってことですね)や就職氷河期世代支援の観点から、総務省が2017年から推進事業として取り組んでおり、2019年3月までに2500人以上が参加し、北は北海道から南は沖縄まで多くの地方自治体が参加。

参加者は大学生が多いですが、例えば会社を辞めて転職活動中の社会人の方もいます。お金を稼ぎながら旅行したいという子もいれば、田舎暮らしを体験してみたい、まちづくりに関わりたい、海外留学に行く前に日本を知りたいなどいろんな理由から、農業、飲食店での接客、旅館の女中さん、まちづくりに関する記事執筆や地域のPRなどの様々なお仕事を体験しに行っています。

公式サイトはこちらです⇓


参加地域によりますが、

お金を稼ぎながら
約2週間という丁度良い期間で
都会の喧騒から離れ
田舎でのんびり暮らしながら
地域の人達と知り合ったり
めちゃくちゃ美味しい食べ物を堪能できる

ので、社会人の方に話すと「もしあれば自分も大学生のときに参加したかった~~!」とよく言われます笑


ふるさとワーキングホリデーに参加した感想

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私は2017年から計4回参加しているので、毎回感想なんて異なるのですが、あえて言いますと...


めちゃくちゃたのしい!!!!!!

今まで体験してきたのは、兵庫県で旅館の女中さん、岐阜県で観光施設の商品開発、ローカルメディアで取材・記事執筆、北海道で観光協会でSNS運用や企画提案。
相当珍しいお仕事をさせていただきました。

はじめての仕事で戸惑うこともあるけれど、やりたいことを自分で小さくやってみることの大切さを知ったり、何のスキルもない一大学生を信じて挑戦する機会をくれる方のおかげで、自分にもできることがあるんだ!という勇気をもらいました。
こんなことを言うのも恥ずかしいですが、私はふるさとワーホリで人生変えられたと言っても過言ではないと思っています...。

私は実家暮らしなので、2週間親元を離れ、はじめましての人とシェアハウスしながら暮らすのも新鮮で。自炊も家庭科のテストくらいしかやっていなかったので(猛省)、毎回みんなでわきゃわきゃしながらご飯を作って、一つの食卓を囲むというのも楽しい思い出です。

ご飯を食べたらお皿洗いをして、服を着るには洗濯をしなくちゃいけなくて、道で人とすれ違ったらあいさつをして。
そんな当たり前の暮らしをありありと感じ、今まで自分は生活というものをしていなかったんだということを知りました。

ただし、もちろん楽しいことだけではなく...

自分がイメージしていた仕事とは違うこともあるし(自分で考えてやる仕事多し)、悩みを相談できる同年代が近くにはいないかもしれない(募集人数が一人だと可能性高い)。
どんな環境でも、とにかく自分から動いて、誰にでも明るく挨拶することが、大切なんじゃないかな~と思います!

そんなふるさとワーホリライフをもっと知りたい方は、ぜひInstagramの絵日記を見てください!


情報発信をしている理由

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ここまでふるさとワーホリの概要と感想を書いてきましたが、少しだけ、なぜ私がふるさとワーホリの情報発信をしているかお話させてください。

そもそも参加のきっかけは、お金はないけど旅や旅行がしたい!という不純なものでした...笑

人生の夏休み!遊びまくるぞ!と浮足立っていた大学1年当時。バイトをしながら地域の観光や暮らし体験ができるという記事でふるさとワーホリを見つけ、これだ!!!と思った勢いに任せ参加。

実際現地に行ってみると、すべてが新鮮だ!地方にはおもしろいことがたくさんある!と衝撃を受け、この制度をもっといろんな人にも知ってもらいたいと思うようになったのでした。

そして自分と同じような体験を周りの人にも体験してもらえたらいいなと思ってはじめたのが、Instagramでふるさとワーホリの絵日記を書くことでした。

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Instagram:@yamanobori3

最初は軽い気持ちではじめたアカウント。次第に投稿を見てふるさとワーホリの説明会に来てくれた子がいたり、私の投稿を見守っていてくれる地域の知り合いの方ができたりと、誰かの一歩の応援や帰ったあとも続く関係が嬉しい反面、自分の情報発信への責任を強く感じるようになりました。

ただふるさとワーホリ楽しいから行ってみようよ!と伝えるだけではなく、行ったあとの行動や地域の方との関係を考えた発信と、発信者として参加者のより良いふるさとワーホリライフをサポートしなければならない。

そして少しでもお世話になった地域の方たちに恩返しができるようなことを。こうした考えから、2年以上ふるさとワーホリの情報発信を続けてきました。

そうして冒頭でもお話した、「ふるさとワーキングホリデー参加による効果と関係人口」の個人論文を執筆し、総務省に提出するに至ったのでした。

ふるさとワーキングホリデーの課題・可能性について

美瑛_ミンさん横顔

個人論文をめちゃくちゃ要約すると、「ふるさとワーホリの目的を労働力の補填や移住者数・就職者数増加とするのではなく、地域と若者(参加者)との関係づくりとして捉えて、参加後も地域と若者との関係が続けられる仕組みを作りませんか」というものです。

総務省のふるさとワーホリの目的は、都市部の若者と地域との多様な関わりの創出となっています。しかし実際に実施し受け入れる地方自治体の方では、「移住者・定住者数の増加」「地方への就職者数の増加」を気にしているところが多く、「関係人口の創出」の点でふるさとワーホリを評価できないのではないか...。

「関係人口」は成果どころか実態も把握しづらいので、運営側に代わって体験者として実態を調査し、まとめたのが今回の個人論文でした。

私は、今後日本は人口も減少していくのに、移住者数や就職者数を取り合う不毛な争いは必要ない、住んでいなくても関係人口として関わって互いに良い関係が作れるはずだと思っています。

2週間くらい地域で暮らすだけでは関係人口とは言えないかもしれません。それでも、ふるさとワーホリは関係人口を生み出すきっかけになるはずだと信じています。

これからは、岐阜県のふるさとワーホリのように、地域で活動するアクター達との連携と、参加者のやりたいことと受け入れ側のやってほしいことのマッチングが必要なのではないかと考えています。

最後に

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ふるさとワーホリでいろんな人に出会う中で思ったのは、
誰かのふつうが誰かの特別なんだということ。

環境を変えて飛び込むことってめちゃくちゃ楽しいです。

もし機会があったら、ぜひ行ってみてください。


Twitter:@yamanobori1812
Instagram:@yamanobori3


岐阜ワーホリのイベントもやったりしました!⇓









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