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【勝手に人生相談 No.193】親との関わり絶つ長男(東京都・40代男性)

▼ご相談内容▼

長男は15年間勤めた会社を退社したことを知らせてくれず、荷物を送って初めてわかりショックを受けました。

電話にも一切応じず、8年目に入ろうとしています。

以前から親と関わりたくないふうではありましたが、ここまでひどくなろうとは。

長男なので墓はどうなるのかなどと心配する反面、なるようにしかならないかと思い、自分をなぐさめる日々です。(鳥取県・70代女性)

▼やまのぼ回答▼

 ご子息のご年齢は、ご相談内容にはありませんが、ご相談者のご年齢から察するところ、40歳前後なのでしょうか。

 もう立派な成人男性だと思われます。

 あなたは、わが子なのだから、ご自分がご子息のことを全部、何から何まで把握していなければならないかと、お考えのようですが。ご子息は、別個人なのです。

 ご子息は、とっくの昔に、心身共にあなたから独立されています。むしろ、問題があるのは、子離れできていない、あなたの方でしょう。

 考え方を改めましょう。

 親の役目は、すでに終えているのです。
連絡のないのは良い便りとか、元気な証拠などとか申します。

 憂い悩むことではありません。むしろ、慶ばしいことだと思います。
のべつ幕なし、お金の無心に来られたり、あなたに迷惑をかけたりされることを思うと、恵まれていると思うべきです。

 あなたは、あなたの趣味にでも没頭するか、美味しい食べ物に舌鼓をうって、人生を謳歌すべきです。ご子息には、ご子息の人生があります。

 お墓のことですが、「墓終い」が一般化している時代です。

 何々家のお墓などという考え方は鳴りを潜め、海や樹木の下への散骨など、選択肢が多様化しています。それこそ、ご子息の選択に委ねるしかありません。

 あなたが仰る通り、なるようになるしかない、との生き方は、一見ステバチのように聞こえますが、多分大方の人の処世訓のひとつになっていますし、生き方の定石に近いとも思います。

 ストレスは身体に、良くないことは自明の理。

 そのうち、ご子息からいい便りが来ることでしょう!それまで、待っていればいいのです。


▼次回のご相談予告▼
 次回の【勝手に人生相談 No.194】は、三重県・30代女性のご相談です。
「肩書なくコンプレックス」を、予定しております。

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