9月12日 阪神vs広島16回戦

3-1で勝ち。秋山が八回途中まで1点も許さぬ快投で5勝目。スアレス15セーブ目(リーグトップ独走中)。

今日はリアタイ出来なかったのでハイライトで確認。初回から大山の18号スリーランが飛び出しこれが決勝点となったようだ。サンズと大山のホームラン競争が白熱してきた。ハイレベルな争いだ。知らないうちに岡本が2本も打ってしまったようでトップとまた差が広がってしまったが、依然二人ともタイトルが狙える位置だ。サンズは今日も打って打率3割キープでリーグ9位。打点は3位につけ、OPSにいたってはついに1位に躍り出た。得点圏打率はもちろんトップ。「得点圏打率はオカルト」などということを言う者もいて驚いたことがあるが、そんなはずがない。平時とピンチではバッテリーの配球は全く違う。絶対に点をやれない場面ほどバッテリーサイドは強いボール、自信のある球種で勝負してくる傾向がある。逆に言えば打者とすればボールを絞りやすくなるのだ。得点圏の方がバッテリーと打者の駆け引きの要素が強くなる。読みの上手い打者は当然率が高くなるのだ。

大山サンズは今日は凡退の仕方も良かった。捉えた当たりで外野までしっかり飛ばしてのアウトが多い時は出るべくしてヒットが出ているといってもよい。今日は久々にボーアにも捉えた打球があった。逆風が災いしフェンス手前でライト鈴木に捕球されたが、引っ張って角度のついた打球を打てたのは大きな収穫だ。

昨日に続き2番スタメンは梅野だったが、今日はなんと3つも送りバントを決めた。それもすべて初球できっちり成功させたのは流石だ。お得意の猛打賞で常に一塁にいた近本がすごいという話かもしれないが、常に得点圏に走者を置いて中軸を迎えられたのは大きい。それだけに二回以降追加点がとれなかったのは課題を残した形だろう。ただ先述のとおり中軸の打撃内容は良いのであとは確立の問題である。今日なようなチャンスメイクを繰り返していけば必ずどこかで点が入って勝てる。打率の高い梅野に打たせずに送らせるのはもったいないという印象は確かにあるが、ただでさえ負担の多い捕手だ。送れるときは送らせておくのも悪くないだろう。

この数試合、下位打線であまり点をとれそうな雰囲気を感じないのは気になる。2番に座って連続試合安打を伸ばすなど結果を残していた木浪が8番に回ってから突然調子を落としてしまった。近本木浪糸原で123番というのもアリなのではとここしばらく思っていたが、2番梅野が機能しているのでまたしばらくこれで固定するのだろう。一方で7番に入った陽川が今日マルチ安打をマークしたのは喜ばしい。しっかり見ていないのでどうして途中で退いたのか分からないが、状態は良さそうである。

先発の秋山は期待以上の素晴らしい投球をしてくれた。ゾーンの左右と緩急を使う持ち前の投球スタイルがハマったようで、奪三振わずか2つながらも5安打、七回を投げ終えた時点で四死球ゼロの味のあるピッチングだった。球数も少なく要所で併殺もとれ、芯で捉えて外野まで運ばれた打球もあまりなかったのではないかと思う。岩貞岩崎を休ませることができたのも非常に大きい。

チーム状態が上向きなところで明日藤浪を迎えられそうだ。前回は打たれるのを恐れすぎてカウントを悪くして結果的に打たれるという投球内容だっただけに、明日は堂々と攻めるピッチングで悔しさを晴らしてほしい。


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