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燃えよ剣


久々に映画館で映画を観た。
映画館で観るのは映画と決まっている。

「燃えよ剣」

原作 司馬遼太郎。

春に私が小説で読んでいた作品だ。

時は幕末、激動の時代。

誰もが知っている新撰組の副長、土方歳三が主役の物語。
農民の家系に生まれた武士に憧れた男が、死ぬまで武士であろうとした男。

幕末の物語は、坂本龍馬をはじめとした、西郷隆盛、大久保利通、高杉晋作たちの薩摩、長州、土佐の若者の青春群像劇が多い。

その真反対にいるのが新撰組で、視点が変わればこうも世界観が変わるのかとあらためて思う。

勝てば官軍。
この時代、それぞれが自分の信じる立場を信じて戦い、多くの若者が死んでいった。

官軍に属して後、要職に就いた者も暗殺されたりと、戦国時代以来、多くの血を流した時代である。

時代のうねりというのは凄い。
鎖国という日本の平和は外圧により形を変え、内乱で多くの血を流したが、結果、欧米列強の植民地にならずにすんだ。

官軍と賊軍。
どちらにも義があったはずだ。
この時代、幕府が勝っていれば今の日本はどうなっていたのであろう。

歴史というのは結果だ。

今の日本、
もしかしたら、今が国を守るターニングポイントなのかもしれない。

他国に比して、経済的な地位も没落しはじめている。
自分主義の蔓延。
政治家の腐敗、リーダーシップのなさ、国民の政治的無関心。

とっくに外圧はかけられている。

この国を守らなければ。

いまこそ、武士道を歩くときかもしれない。

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