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時間の詐欺師へ

おいおいおい…。

こんなはずじゃなかったんだ、
オレの人生。

学生時代に想定してたのは、美人の妻と子供に恵まれ、事業で成功しお金持ちになり、世界をあちこち旅していたはずなんだ。

それなのに、なんだ。

確かに、結婚して家族に恵まれた。
そこはいいとしよう。

だが、結局、家族を路頭に迷わせてはいけないと、会社を辞める勇気もなく、気がつけば、大した貯金もなく、こんな歳になってしまったではないか。

まるで時間の詐欺にあったようだ。

途中の記憶が抜けている。

毎日、毎日、仕事して、気がついたらこんな歳になっている。
可愛かった小さな子供たちは知らぬ間に大人になり、会話も少なくなった。
自分はというと何も成功していないただのオヤジだ。



わかっている。


わかっているさ。


結局、自分が何もしなかったからだ。

チャレンジしなかったからだ。

失敗を恐れたから。

仕方ない。

今度は、老後のお金を失ってはいけないと、現状維持を望むだろう。

人生一度きり。

こうなりゃ、やけくそだ。

時間の詐欺師に復讐だ。

まだ時間はある。

一丁、やってみるかー。

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